【前回記事を読む】【終戦80年】「焼け死ぬるけえ、早う逃げんさい」――ピカっとした瞬間、意識を失った。気が付くと潰れた家の下敷きになっていて…裸同然の人達は不安と苦痛で呻き、泣き大声で喚き、この世のものではない世界です。思い出したくもない惨い状景でした。何を考えることもどうすることもできません。幸い水道は壊れてなくて、水を飲んだり、焼けた体を洗ったりしていました。そして夕方、「この辺はもう焼けん…
[連載]【終戦80年】戦争体験ピックアップ
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俳句・短歌『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【最終回】田中 祐子
【終戦80年】焼いている最中も、従妹の体はピクンと動く。「まだ生きとる!」と思っても「イヤ、死んどる」と焼き続けた。私は何を…
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俳句・短歌『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第11回】田中 祐子
【終戦80年】「焼け死ぬるけえ、早う逃げんさい」――ピカっとした瞬間、意識を失った。気が付くと潰れた家の下敷きになっていて…
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小説『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第10回】菜津川 久
【終戦80年】昼休みに突然の下校命令、防空頭巾の妹と走った空に浮かぶ戦闘機の不穏な影
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小説『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第9回】菜津川 久
【終戦80年】「立ち退いてください」――死んだ妹と過ごしたあの家が、進駐軍に突然奪われた日
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小説『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第8回】菜津川 久
【終戦80年】あの防空頭巾の下に血走った目を光らせていた人々がどうしてみんな、こんなに優しい平和な人達に変わってしまったのか
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小説『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第7回】菜津川 久
【終戦80年】打倒鬼畜米英と叫んだあの先生が、今度は軍国主義の亡霊を追い出すと言い出した
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第6回】横山 緝子
【終戦80年】昭和二十年三月十日、東京が壊滅的な被害を受けた朝。赤紙がきた父が入隊するために向かうと電車はもうなかった…
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第5回】横山 緝子
【終戦80年】昭和十九年頃――敗戦色が濃くなった日本軍は人間爆弾「桜花」を開発。消息不明となった父方のいとこは…
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第4回】横山 緝子
【終戦80年】昭和十四年三月三日初節句に写した写真――父母にとっては待ちに待った初めての子で、祖父母には初めての孫だった私
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第3回】棚橋 正夫
【終戦80年】「ドカーン」と爆発する音が連続して聞こえ、家全体が揺れた
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【第2回】棚橋 正夫
【終戦80年】「みんな起きろ。空襲だ!」屋根の上をシュルシュルシュルという大きな音がして…
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エッセイ『【終戦80年】戦争体験ピックアップ』【新連載】棚橋 正夫
【終戦80年】戦争体験者が語る、「戦争は、国民を極度に苦しめ、全てを破壊し悲惨な結果しか残らない」