【前回記事を読む】夏はやはり信州であろうか。登山好きの私は上高地から涸沢、穂高岳へ行きたいが……「卯の花の匂う垣根にホトトギス 早も来鳴きて忍音もらす夏は来ぬ」これは佐佐木信綱の詩であり、名歌、夏は来ぬの歌詞である。ホトトギスは夏を告げる鳥として知られている。花の匂う垣根にホトトギスが鳴く風情は今は遠い懐かしいこととなった。昔から季節を知らせたり農事に関係深く日本人には大変なじみの深い鳥で、万葉…
[連載]神様の衣装函
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エッセイ『神様の衣装函』【第4回】徳永 圀典
江戸時代はホトトギスのさえずりで頭痛がするほどだった!? 日本の詩歌や文学にみられるホトトギスの特徴とは
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エッセイ『神様の衣装函』【第3回】徳永 圀典
夏はやはり信州であろうか。登山好きの私は上高地から涸沢、穂高岳へ行きたいが……
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エッセイ『神様の衣装函』【第2回】徳永 圀典
海岸の白砂青松と潮騒に和む心「生けるごとくかえりて寄する今井浜 さ夜ふけて見ゆ白きいぶきを」…91歳の目に映る、美しい日本の山々
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エッセイ『神様の衣装函』【新連載】徳永 圀典
美しい日本の自然は、神様の衣装函のように思えてならない――時節ごとに色を変える山々。登山家の著者には神々の衣と映るのだ