【前回記事を読む】農家の家に生まれて、「家の後を継ぐんだから」と日が暮れるまで農作業。割に合わない重労働だと考えるようになり…「先生、ありがとうございます」一郎は目の前が開けたような、晴れやかな気分になった。よし、農業の最新技術を身に付けるぞ。この頃はわずかではあるが農業の楽しさも分かって来たような気がしていた。麦も野菜も、作物はすべて水や肥料を与えて手をかけてさえやれば、必ず応える。それが農業…
[連載]山並みの彼方へ
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小説『山並みの彼方へ』【第6回】荻野 敏文
毎日学校から帰ると、皿の上に大きなおにぎりが1つ。横に1枚の紙片が置かれ、母の筆跡で「食べ終わったら、畑まで来い」
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小説『山並みの彼方へ』【第5回】荻野 敏文
農家の家に生まれて、「家の後を継ぐんだから」と日が暮れるまで農作業。割に合わない重労働だと考えるようになり…
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小説『山並みの彼方へ』【第4回】荻野 敏文
ススキ揺れる大利根の河原で始まる物語──熊谷の晩秋と少年の記憶
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小説『山並みの彼方へ』【第3回】荻野 敏文
仲良しの同級生が水遊びで心臓麻痺を起こして死んだ――突然の訃報に子供達は声を上げて泣いた
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小説『山並みの彼方へ』【第2回】荻野 敏文
熊谷地方の春を告げる聖天様の大祭と子供たちの記憶──ワラボッチ、夜桜、養蚕の音とともに生きた田園の暮らし
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小説『山並みの彼方へ』【新連載】荻野 敏文
埼玉県熊谷市妻沼(めぬま)は郷土の勇将・斎藤別当実盛公のゆかりの地。冬の熊谷地方の子供達の遊び場は「ワラボッチ」で…