そんな普通の家庭では起こらない出来事が、ほぼ毎日続けて起こる状況に嫌気を感じたのか、雄二が7才になったある日、直美がアパートに元夫がいないのを確認してから、私にこう話しかけてきた。「お母さん、私は今まで黙ってきたけどもう我慢できない。お父さんがいない生活がしたい。おばあちゃんの家に、お父さんを除いた家族全員で引っ越して生活しよう!」我慢強い直美が、真剣な表情でここまで言うのだから、私も少し冷静に…
[連載]娘からの相続および愛人と息子の相続の結末[人気連載ピックアップ]
-
小説『娘からの相続および愛人と息子の相続の結末[人気連載ピックアップ]』【第4回】川井 れもん
「このナイフであの男を刺して、同じ肉体的苦痛を感じさせてやる」父のDVに耐えかねた7歳の弟が復讐を決意...!
-
小説『娘からの相続および愛人と息子の相続の結末[人気連載ピックアップ]』【第3回】川井 れもん
母の為のプレゼントを父は勝手に漁り、ゴミ箱に捨ててしまった。問い詰められた父は逆ギレして娘のお腹を蹴り飛ばし...
-
小説『娘からの相続および愛人と息子の相続の結末[人気連載ピックアップ]』【第2回】川井 れもん
もし娘が亡くなったら葬式を開くことになる。そうしたら子ども達が嫌悪する元父親にも連絡を取らねばならない。
-
小説『娘からの相続および愛人と息子の相続の結末[人気連載ピックアップ]』【新連載】川井 れもん
娘が交通事故に遭った。集中治療室のベッドの上の娘は朝に見送った元気な姿とは、まったく別人みたいな姿になっていた...