エッセイ 詩 哲学 2022.05.16 【詩集】「ウィルスには、意思が無い。人間には、意思がある」 病 医者が、今夜がヤマでしょう。と隣の部屋で 言っているのが微かに聞こえた。 音が、無い。 何も無い。 空気の無い、金属の空気感。 波動の無い湖面 闇より深い闇 明鏡止水。
小説 『超能力探偵 河原賽子』 【第6回】 春山 大樹 急に連絡が途絶えたストーカー男の様子見に、家を訪ねた。電気は点いているのに返事がない。こじ開けたドアの向こう、見えたのは… 【前回の記事を読む】ストーカー気質の男の相談で探偵事務所を訪れた。「大抵の男はこれで震えあがる」とすすめられたオプションは…林良祐の家は都心の住宅街にあった。築40年以上は経っているであろう古ぼけた2階建ての木造家屋で、周囲は塀で囲まれているが庭は非常に狭く、そこに植えているというより勝手に生い茂ったような笹が周囲からの目隠しになっていた。西側に細い路地があり、そちら側に庭の小さなゲートがあり、…
小説 『訳アリな私でも、愛してくれますか』 【第30回】 十束 千鶴 「女性として訳あり商品だと思う」「事前に伝えないと詐欺と同じ」片方の胸がない事実を彼に打ち明けようとするが… 【前回の記事を読む】「もうマジで、すげー萎えたよ。」彼氏に左胸がないことを打ち明けた翌日に…溢れ出る涙。期待した私が悪かったんだ…「なんでっ……そんなやつに、くるみを悪く言われなきゃならないの……」「理子……」くるみの話を聞くうちに、理子は泣いていた。嗚咽で話せないほど泣くので、なんだか打ち明けたくるみのほうが申し訳なくなる。「理子、ありがとう。今はね、もうそんなことほとんど気にしてないんだ。も…