一方に風になびける草の穂が立ち直る時しばし乱れつ

 

      草の穂を歌に詠まむと時ながくまなここらせば庭かげり来つ

 

     この日頃はづみもなくて過しつヽ吾がうら若さは過ぎゆくらしも