あの女の心
かつての流れのようにそれは終わらないのだろうか
何かとてもいたましいもののように
いつまでもいつまでも奏でているのだ
まるで色のついた夢の中のように揺られて──
あの女がとまどったように
つかず離れずに歩くのはまだ
あの夜の美しさを信じ切れずにいるのだろう
いつまで私は待てば良いのだろうか?
今日も暑い一日を予想させる
黄色い激しい光をあびる時
あの女の心を思って目が眩みそうだ
何でもない世間話をして
電車の中の時を過ごすのは
美しい女よ、私にも苦手なのだ──