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プロローグ

「やほっアキ君！　今日も利益出たよ！」

彼女は、天真爛漫な人だった。それでいて、投資で生計を立てており、写真を見る限り、ルックスも申し分なかった。

私たちは、普通の関係ではなかった。この物語は言わば、投資で高みを目指すベテランとヒヨッコの、成長物語と恋愛物語だ。

私は彼女に紹介され、バイナリーオプションという為替取引での短期投資を一緒に始め、彼女と共に時間を紡ぎ、投資の腕を磨いてきた。それと同時に、とても濃密な時間を過ごしたことは私にとってかけがえのない体験だった。

今回、その体験を赤裸々に語るのは、「一度やってみることの大切さ」「すべてが上手くいかない大変さ」「どんなときも前を向いて生きていかなければならない」という私が得た教訓を伝えたいからだ。

私は幼い頃からいろいろな体験をしてきたが、いつも能動的に動いてきた訳ではないため、あまり良い結果に結びつかなかった。しかし、今回、「投資を教わるんだ！」と決心し、能動的に動くことで、一生忘れられない半年間を過ごし、その物語はまだ続いている。

もちろん、途中には困難もたくさんあったが、かけがえのないものをいくつも失ってなお、この体験は私の人生に必要だったと言える。私にとっては、この恋が唯一の恋だった。それほどまでに何も魅力がない私を、彼女だけは愛してくれた。

しかし、一度も逢うことのないまま、この恋は終焉を迎えてしまったのだ。