ゆりのパワーと優しさ

三か月後、TI会当日、近藤さんのホテルで二時待ち合わせ。時間通り四組会員集合。

「今日の会の予定はブティックで奥様達は好きな物を好きなだけお買い物をしてください。その間、男子会します。女子会が始まったら、男性陣は妻の下着コーナーへ。これから、その日は妻の為にお金を使いますよ。覚悟してくださいよ。でも幸せがやってきます」

四人で「おおー」。女性陣は早速、お洋服を選んでいる。その姿を男性陣は見て、嬉しそう。

「妻が笑っていると心がほっこりしますね」

「山本さん、そうでしょう。僕、思います。妻の笑顔、楽しんでいる様子は夫も嬉しいです。なぜか仕事も上手くいくような気がします。ゆりが言う、あげまんは、妻を大事にすることかもしれないです。良いことを引き寄せる力になるようです。僕は感じます」

「このTI会、万歳ですね」

「ねぇ健作さん、ちょっと来てください」

山本さんが由紀さんに呼ばれる。

「どうした?」

「どうですか」

「おお~綺麗だよ。たくさん買いなさい」

四人ともワイワイしながらたくさん買った。

「お待たせ~」

「いいのあったかな」

「うん、たくさん買っちゃった」

男女交代。女性陣はコーヒーでも飲みながら一休み。

「パフェにしようかな」

「あぁ、私も」

四人同じ物にした。

「見て、男性陣は妻の下着を楽しそうに選んでいるわ。多分、妻が着ているのを想像しながら選んでいるのね。少しHね」

「男の人って子供みたい、褒めれば喜ぶし、無視するとすねるし、可愛いよね。妻が素直になると、夫も素直になるの。上手に夫をコントロールしましょうね。ウフフフ」