ホンダの企業理念
【基本理念】
人間尊重(自立、平等、信頼)
三つの喜び(買う喜び、売る喜び、創る喜び)
【社是】
わたしたちは、地球的視野に立ち、世界中の顧客の満足のために、質の高い商品を適正な価格で供給することに全力を尽くす。
【運営方針】
常に夢と若さを保つこと
理論とアイディアと時間を尊重すること
仕事を愛しコミュニケーションを大切にすること
調和のとれた仕事の流れを作り上げること
不断の研究と努力を忘れないこと
【行動理念】
三現主義(現場に行くこと、現物(及び現状)を知る、現実的であること)
「理論とアイデアと時間を尊重すること」「地球的視野に立ち」「三現主義」などホンダのモノづくりの原点がよく表されており、後のグローバルな発展を予感させる内容である。これは、ホンダがある程度成長してから、本田宗一郎の考え方を成文化したものという。
前述の基本理念には、モノづくりや一般ユーザーに製品を販売する企業として普遍的な理念が含まれているので、もう少しわかりやすく、かみ砕いた表現で以下紹介する。
人間尊重
人間は本来、夢や希望を抱いてその実現のために思考し、創造する自由で個性的な存在です。
ホンダは、自由、創意、知恵、努力、意欲といった人間が本来持っている特性を育み伸ばしていきたいと考えます。
ホンダは、共通の目的の実現に向かってそれぞれが役割を担う個々人の集団です。その役割を果たす過程で一人ひとりはのびのびとその持てる特性を発揮することが期待されています。企業のどんな成果も、こうした一人ひとりの努力の結果です。一人ひとりがその努力のゆえに尊重されなければなりません。
このような視点から、ホンダは次の三つをホンダにおける人間尊重の理念の柱とします。
・自 立
自立とは、既成概念にとらわれず自由に発想し、自らの信念にもとづき主体性をもって行動し、その結果について責任を持つことです。
・平 等
平等とは、お互いに個人の違いを認め合い尊重することです。また、意欲のある人には個人の属性(国籍、性別、学歴など)にかかわりなく、等しく機会が与えられることでもあります。
・信 頼
ホンダは、ともに働く一人ひとりが常にお互いを信頼しあえる関係でありたいと考えます。信頼は、一人ひとりがお互いを認め合い、足らざるところを補い合い、誠意を尽くして自らの役割を果たすことから生まれます。
ホンダとともに働く一人ひとりや企業が自立した個人あるいは企業として平等の関係に立ち、お互いを信頼し、その持てる力を尽くすことがホンダの考える人間尊重です。