「きんぎょが…」

「ぼくの おとうとが しんじゃうよお!」

びょういんに きた ママに ぼくは あやまった。

「きんぎょを おいて あそびにいって ごめんなさい」

おこられると おもった。

 

だけど ママは わらった。

「でも しんぱいして いえに もどって くれたのね」

「ありがとう おにいちゃん」

「きんぎょは だいじょうぶなの?」

「おいしゃさんがみてくれたから だいじょうぶよ」

 

ねている きんぎょは もう くるしそう じゃなかった。