コンテスト 2021.06.30 本で読む?WEBで読む?GLO秋の読書フェア 青の森に夢はたゆたう 著者:橉間 和佳 あらすじ:何度も何度も思い返す、遠く甘い日々。 そこには確かに恋があった。 私にとって初めての、本当の恋が――。
小説 『春のピエタ』 【第18回】 村田 歩 私の妹は、5年前に殺された。高校二年生だった。自宅のすぐ傍で車の中に引きずり込まれて、河川敷まで連れて行かれ… 「早い時間ならお客さんはいないと思ってたのに、本当にすみません」「ああ、いいのよ。若旦那は特別なの。昼の三時には仕事終わっちゃう人だから。それにわたしのお客じゃないしね」意外に屈託のない話し方であたしに座るように促すと、自分も隣に座り、長い手を伸ばした。「ちょっと、あそこの神林さんのバランタインで一杯作って」バーテンの男性に命令する。こういうお店は経営者の次に偉いのはホステスさんなのだろうか。佳…
小説 『地上に輝く星たち』 【第5回】 カスミ シズカ 「よかったわね、友達が来てくれて」無邪気な母親に「ちげーよ」と心の中で呟いた。友達は大事だけど、塾は唯一の居場所だったのに… 【前回の記事を読む】「――え、何、俺が悪いの?」あいつと喧嘩している自分と仲良くするのはマズイというオーラが出まくっていて…友達は大事。いなきゃつまらないし、心細い。ずっと一緒でも飽きない気もする。だけど、気がつけば結構疲れていたりもする。仲良しだけど、長くいれば嫌な面が気になり始める。気になったことは誰かに言いたくなるけど、それはただの悪口。仕方ないよね。気になることって、だいたい自分にとって…