【人気記事】JALの機内で“ありがとう”という日本人はまずいない
アジル・メモ(革新的メモ)
ここで使った新技術と言えるものは、紙代わりの合成紙と消しゴム代わりのイレイザーでしょうか。
イレイザーについては作り方の項で種明かしします。消しゴムのようにゴシゴシ擦る必要がなく、唾で湿せば軽い一拭きでイレイザー幅だけ文字が消せます。
小さな文字の場合、消しゴムは隣の文字まで消してしまい勝ちですが、その心配がありません。多少擦り汚れは残りますが実用上の問題はありません。
一方、左側には油性ペンで一連の備忘用単語が書き込まれていますが、これもホワイトボードマーカーとイレイザーまたはティッシュペーパーで簡単に消せるので、何度でも書き直せます。ホワイトボードマーカーと薄紙で油性ペンの文字が消せることはあまり知られていないと思われるので、これも新技術と言って良いのかも知れません。
筆者は写真のように、電話メモや思い付いたアイディアは白紙に書き込み、本体左側に油性ペンで常時必要とされるもののチェックリストを、右側に時々に必要と感じたものを付属のゴルフ用小型鉛筆で書き込んで便利に使っています。
これを使うと少し利口になったような気がします。若い頃に気付いていたら、もう少し良い仕事が出来たかも知れません。常にメモを持ち、瞬時に記録しなければならないフィールド技術者や思い付いたアイディアを忘れたくない人には教えてあげたくなります。
「どう作る?」
アルミ薄板(0.5mm厚さ)とプラスチック製ファイルのヒンジを組合せたものと合成紙で作ります。合成紙としては今のところ市販ラベルシールを使っています。
ラベルシールとは、裏に粘着剤の付いているパソコンで印刷可能な丈夫な合成紙のことで、ガラスに案内文や広告等を貼る時に使われ大抵の文房具店で扱っているものです。
前の写真で、メモ板の上端に黒っぽいものが見えますが、これが本メモに採用した新技術と言うべき鉛筆文字イレイザーで、実は単なるメラミンスポンジの小片です。