あぁ、最悪。この言い方は、きっと俺のこと何とも思ってねーな。
「だから、何の話だ? 話がよく見えねぇんだけど」
サワの前では話したくなかったけど、平野の焼きもちでサワが嫌がらせにあったことを手短かに言った。
「はーん、なるほど」
ニヤニヤする雄大。
「前から思ってたけど、ユウキお前、女子と近すぎ」
「近い?」
「こないだなんか、朝から両手に花で歩いてたじゃんか」
「たまたまだろ。平野とは最近よく会うなぁとは思ってた」
「そんなにしょっちゅう会うかよ、バーカ!」
「知るかよ。サワ、ごめんな?」
「ううん、全然平気。今日のだって、びっくりしたけど、楽しかったし」
サワがフォローしてくれたけど、雄大の呆れたような視線が、刺さる。