18. play P gameNINARANAI 6
会場EXには、目につく子はいた。その子を口説こうとした。
「やぁ」
その子のお友達と思われる女の子が、すぐさま、その子を庇う様に、遮った。遮った子が、手前に来るもんだから、その子に抱き着いちゃう形になった。
女の子って、どうしてこう、女の子を遮っちゃうんだろう。ともかく、抱き着いちゃうとしっくり来るのと、その子は、お友達を逃がした気分なのだろう、自分が抱き着かれてもなのか。
その子は、見付ける度に、抱き着かせてくれた。その子を見る度に、抱き着いた。
癖になった。その子をそういう風に覚えた。のちのち、別のClubでその子を見付けた時、初めて女に抱きたいと思うに至るのだから。
19. play P game 7
相当、酔っぱらっている子がいた。世の中の人を2つに分けて考えてみるとすると、元情事があった子系統と、と、呼び分ける。
EXにも、元似がいた。その相当酔っぱらいの子と、どういう風に、一緒に帰ることになったのか、覚えていないのだけれど、とにかく、階段を上る時には、ふらふらのその子の後ろに支えながら、自分がいたんじゃないかと思う。
覚えているのは、その子が道すがら倒れちゃったってこと。3・4段ぐらいの階段に座って、倒れたその子を支えて介抱みたいな格好になっていたってこと。そこに、さっき、最初に口説こうとした子が、3人くらいで来た。
「どうしたの?」
「だいじょう?」
「吐きそうなんじゃ」
「吐きたい?」
顔は、真っ青だ。とてもじゃないけれど、動けない感じ。背中をや足をさすりながら、だいじょう、だいじょうとお声掛けしている。