冬されば 中津蘆原。黄葉葉は 白うなるまでいろ褪せにけり

十二月
十四日

 

巨(おほいな)る 信天翁といへど きはまりて 濤のうへに降る地の涯にゐ寝る

十二月
十四日

 

暗黒を 白み来たれり、よどのうへの 奥底ひよりかぎろひぬらむ

十二月
十五日