第1章 幼少期~中学時代

【息】

幼少期から風邪を引いたら行く病院がある。

今はもういないが、歳をとっている医師が、私の診察を担当してくれていた。聴診器を私の体に当ていつもこう言う。

医師 「(息を)大きくぅ、大きくぅ、はい大きくぅ、大きくぅ」

私は子供ながらに、思っていた。

いつ吐くねん!!

【ホタル】

私の故郷はホタルが有名である。

5歳くらいだった私は、ホタルを数匹捕まえて籠に入れて飼った。

当時は何の昆虫でも、恐くなくて好きだったが、特にホタルは光るため、幻想的で毎年ホタルの出る時期を楽しみにしていた。

ある日、ホタルだけでは可哀想と思い、私はカエルも好きだったため、カエルを捕まえてホタルのいる籠へ入れた。

私 「ホタルさん、お友達ができてよかったね」

翌日、カエルさんだけになっていた。

【さぼりぐせ】

小学生の時、柔道を習っていた。まだ低学年の時は、ガリガリで弱かった。

柔道に行くのが嫌で帯をタンスの裏に隠して休もうとしたが、母親にあっさり見つけられ遅れて行ったこともある。

思えばあの頃から、さぼりぐせが始まった。兄は真面目で絶対にそんなことはしない。

一体何歳の時から性格に差が出るのであろうか……。