「美樹、行くよ」
「ええ、準備オーケーです」
「はい。えっ? 美樹、後ろに歩くんだよ」
「ええー、涼真さん、お掃除するようにクルクル回るって言っていたじゃない!」
「そうだったかなぁ~」
「そうだよ!」
「まずは、後ろに歩いてみて」
「ええー、急に後ろになんて歩けないよ~」
「アハハハハ」
涼真さん、お腹を抱えて笑っている。
「分かった! 涼真夫婦のクイックは男女反対ね」と、変更。
「私が前にステップ踏んで、涼真さんが後ろにステップね」
角でクルっと、涼真さんが回したら、先程の逆にステップ。
「美樹、逆走しているよ。アハハハハ」
「えっ、そうだね。どうすればいいの?」
「そのまま、行っちゃえ!」
「今年は私が前へ、来年は涼真さんが前ね」
「ダンスのルールを変えるの?」
「だって、涼真さんがちゃんと教えなかったからいけないのよ!」
「アハハハハハ」
涼太さん、二人の会話が聞こえた。
「クックックックッ……彩香、ちょっと休もう!」
「どうしたの?」
席に戻った途端、声を殺して笑っている。それを見ていて彩香さんもツボに入って笑っている。二人とも、お腹を抱えて笑っている。
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「くっつきすぎじゃない?」愛が深まる密着ダンスに笑いが混じる微笑ましい夜。「疲れたけど、とても楽しかった」
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