GLO主催『GLO新人賞』二次募集

この度、ゴールドライフオンライン(以下「GLO」)主催の『GLO新人賞』(以下「本コンテスト」)において、受賞作品が決定いたしました。

今回は『GLO新人賞』と題して、特定のテーマに縛られず、Webメディアだからこそ輝く作品を募集いたしました。

一次募集では、闘病や介護といった「人と人の温かな繋がり」を丁寧に描いた作品が多く寄せられました。二次募集では打って変わって、毒親との確執、復讐と業の連鎖、ひと癖もふた癖もある恋愛模様——読み始めたら止まらない、強烈な牽引力を持つ作品が数多く集まったのが印象的でした。

どれも細部までこだわり、想像を広げ、心をときめかせながらお書きいただいたことと存じます。
いずれも甲乙つけがたい作品でしたが、下記の通り選定いたしましたので、ここに発表いたします。

受賞作品

 

大賞
『who am I』
著:千戸 嶺

※応募時タイトル「手を変え品を変え」より改題

 

優秀賞
『耳』

著:春野 まきの

 

特別賞

『一万円で君と会いたい』

著:サカイ ミナト

    

 

 

GLO編集部よりコメント

   

大賞:『who am I』 著:千戸 嶺

華やかな主演女優の仮面の裏で——母への憎悪を燃料に、手段を選ばず芸能界をのし上がってきた女が、最も憎んだはずの存在へと変わり果てていた自分に気づく物語。

一見キツく粗削りとも映る言葉遣いのなかに、主人公の生の体温が確かに宿る一作。母との葛藤に始まり、いじめ、売春、芸能界の汚泥——連鎖するように積み上がっていく構成の妙が、読者を一気に物語へと引き込む。やがて主人公は、かつて最も憎んだ母と同じ類の人間になってしまった自分に気づき、冒頭の「現在」へと静かに回帰していく。
主人公の言動ひとつひとつに滲み出る強烈な個性と、予測を裏切り続ける展開の選択は鮮烈そのもの! 一度読み始めれば最後まで一気に駆け抜けてしまう、圧巻の人間ドラマである。

   

優秀賞:『耳』 著:春野 まきの 様

「耳」をめぐる風変わりな男を狂言回しに、同じ町に暮らす女性たちの心の揺らぎを編み上げた、異色の連作集。 
「耳」というひとつのモチーフを軸に、中高年の女性たちが日常のふとした瞬間に他者へ心を傾けてしまう様を、連作短編の形式で巧みに描き出す。一見「変わった」とも映る着眼点は、読み進めるほどに独特の味わいと、ほろ苦い余韻へと転じ、不思議と作品世界へ引き込まれていく。

各エピソードの登場人物は一言のセリフ、一つの仕草だけでキャラクターが鮮明に立ち上がり、短い文章のなかに確かな個性が刻まれている。平凡な主婦も、働く女性も、イケメン夫を持つ妻も——誰もが思いがけず心を浮わつかせていく機微を、不穏さとユーモアを交えて描かれている。

   

特別賞:『一万円で君と会いたい』 著:サカイ ミナト 様

亡き母の呪縛に縛られた東大生と、名家の檻に閉じ込められた令嬢。運命に抗う二人の「心の解放」を描く、感動の青春ヒューマンドラマ。

貧困と「母の呪縛」に縛られた東大生の青年と、名家の檻に閉じ込められた令嬢とが、互いの孤独を映し合ううちに、二人は「自分の意志で生きること」を少しずつ取り戻していく——。 一つひとつの場面が画として鮮明に立ち上がる描写力に、感情移入を誘うキャラクター造形と緩急の利いたセリフ回し、脇役にまで宿る確かな存在感があいまって、読み手を強く惹きつける作品。

二人が交わした約束は、やがてどんな結末を迎えるのか——読み終えたあとも温かな余韻が残る、そのラストシーンは圧巻! 逆境のなかで自らの人生を選び取った二人を、確かな筆力で描き切った感動作である。

   

総評

「GLO新人賞」は、Webメディアだからこそ輝ける作品を発掘することを目的としたコンテストです。今回も、皆様の個性と情熱がにじみ出る、力強い作品を数多くお寄せいただきました。

選考にあたっては、物語としての完成度はもちろん、GLOでは本文を分割して掲載する「連載形式」を採用していることを踏まえ、各回の読み応えや、次回へと読者を誘う構成力も重要な選考基準といたしました。

今回惜しくも受賞に至らなかった作品にも、それぞれに素晴らしい魅力がありました。今後も本コンテストが、新しい才能が羽ばたく場であり続けられるよう、編集部一同努めてまいります。

   

あらためて、GLO主催『GLO新人賞』へのご応募、ありがとうございました。

 

受賞作品につきましては、7月1日(水)より順次、連載スタート予定です! 是非お楽しみに!