さて2025年(令和7年)は日本において、「戦後80年」「昭和百年」と、遠くなりし昔日を回顧する節目の年となった。
昭和後期に生まれた筆者も翌2026年(令和8年・丙午)に還暦を迎えるにあたり、己の人生を総決算する節目としたいと考え、本書を執筆するに至った。
これに伴う取材を兼ねて、外祖母1の先祖が眠る原点(Roots)の地・島根県松江市を初めて訪れたこと、また大学院で「知的財産」(Intellectual Property)を専攻し、その分野で2013年(平成25年)に会社を立ち上げた筆者にとって、著作権の宝庫である文筆の世界に足を踏み入れたことは、意義深い出来事といえる。
また2025年は、「西側自由民主主義世界の盟主」といえる米国で、第2次Donald Trump共和党政権発足で幕を開けた。
Trump政権は現下、19世紀を憧憬した「復古的な価値観」を掲げた文化戦争や、自国第一主義に基づく経済・金融・通商および関税政策を果敢に推し進めている。
米国経済はこれに対し、関税政策による価格転嫁を通じた物価上昇(Inflation)の懸念も払拭し、ダウ平均で連日、史上最高値を更新するなど株価上昇基調を維持した(2026年2月に大台の5万ドルを突破)。
同政権はまた内政・外交・軍事・資源・環境などの領域で従前からの政策転換を打ち出している。