第1章 骨の健康を考える

子どもの骨折が増えている

私は小児科医として長年、子どもの診療を行ってきました。そこで時代の変化を感じることが多々あります。「最近の子は軟弱になった」などと言われることも多いですが、実際にちょっと転んだだけで骨折する子どもが増えてきているように感じます。それを裏付けるデータがあります。

日本スポーツ振興センターが作成した学校管理下での骨折発生率の年次推移を見ると、小学校から高等学校で増加傾向にあります。特に中学生でその増加は著しく、1970年から2010年までの40年間で骨折が約3倍に増えています。では、なぜ子どもの骨折が増えているのでしょうか? 実はそこには骨と食の深い関係があるのです。

子どもの骨は大人と違って急激に成長し、体積が増えるという特徴を持っています。骨密度は子どものころから成人に向けて徐々に上昇するものと思われがちですが、骨の体積が急激に増える成長期には骨の石灰化が追い付かず、一時的に骨密度が減る時期があります。

つまり、骨の体積だけが大きくなって、中はスカスカだということです。上腕部分の骨密度は11歳くらいに一度下がり、それからまた上がってくることがわかってきました。この時期と子どもの骨折の増える年齢とが一致しています。

 

👉『和の食材がもつ健康パワー』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】元カノに触った手で触れられるのが嫌で、夫の手を振り払ってしまった。帰宅後、ドアを閉めると同時に激しくキスされ…

【注目記事】彼女から自殺をほのめかすメールが毎日のように届いたが、ただの脅しだと思い無視し続けてしまった。その結果、大学の卒業式当日に…