そんなことを漠然と考えながら毎日を過ごしながら、どうしてもアメリカに行って、自分の目で色々な物を見てみたい。そんな気持ちが日々大きくなり、高校卒業前に、「いつかはアメリカ留学に行く」ことを決意。
●苦手だった英語を克服
とは言え、学校の英語の授業についていくだけでも大変な状況だったので、まずはアメリカ留学に向けた英語教室に通ってみることに。選んだのは、当時、JR山手線・高田馬場駅の前にあった英語教室。
しかし、最初の授業で自分の英語力を見たアメリカ人講師からは、「It's tough」(留学は難しい)と強い口調で突き離された。今でもあの白い壁の教室と、茶色の机と、アメリカ人講師の顔をはっきりと覚えている。
決して心地よい体験ではなかったけれど、それくらいでアメリカ行きを諦めるわけにはいかない。学生の頭で自分なりに悩んだ挙句、「日本に居ながらにして、英語しか話さない場所」に身を置くしかない。そう思い、当時自分が住んでいた家から、さほど遠くない東京都西多摩郡にあるアメリカ軍・横田基地へ。
アルバイトでもなんでもいいので、何とか横田基地の中で働くことはできないか? そうすれば、1日中アメリカ人と一緒に時間を過ごし、英語がすぐに上達するはず。自分の中では、「すごい答え」を見つけた気になり、興奮気味に電車を乗り継いで横田基地に向かったことを覚えている。
●横田基地での経験
もちろん基地の中に入ることなどできない。横田基地の周りにある頑丈な金網の外を歩きながら、基地の中を覗いているだけ。横田基地周辺の道路の電柱に、「横田基地内で働けるアルバイト募集の張り紙」はないかなと、今考えると恥ずかしくなるほどの幼稚な発想。