その背景には、大規模プロジェクト利権に群がる反社会的勢力、暴力団が統率する特殊詐欺事件、特殊詐欺事件に潜む裏利権や犯罪収益の奪い合い、さらに続く強盗殺人事件の組織捜査のあらまし、捜査を取り巻く人間模様にもスポットを当ててみた。

本書は、すべての設定がフィクションである。

しかし、事件の捜査過程での令状請求や逮捕・勾留、検事の指揮などは法的根拠に基づいてリアルに表現したつもりである。

また捜査本部(帳場)の実態もつまびらかにし、最終的には報道機関の動きも連動させて事件ネタをいかに記事にしていくか、特ダネにしていくか各社記者のブンヤ魂が垣間見えてくるような捜査展開を仮想現実として読了いただければ幸いである。

人工知能が捜査に寄与する時代が見えてきたが本書でもどんな機会にAIが機能するか劇的な可能性も秘めた新たな捜査手法にも焦点を当ててみた。

「ここまでやるか」と捜査機関を混乱させる記者も登場するがこれもひとつの「ブンヤ魂」である。