キャリーバッグの中で暴れている。イメージしていたより活発的な印象であったが、引き取った後のタクシーの中では、大人しくなっていた。
さて自宅に帰ってきたものの、部屋にはケージがない。
子猫ということもあり、ベッドの下に入り込まないように隙間を埋める。
もうケージを作らないで部屋全体で飼うことにした。
キャリーバッグを開けると、自ら率先して出てきた子猫。用意しておいた子猫用の餌にすぐさま向かっていく。
「ペチャペチャ」
ものの30秒で食べ終えている。
おかしい。
子猫を飼う前に子猫の迎え入れ方と名乗るサイトをしらみ潰しに調べたが、どこも「迎え入れた初日は警戒心が強く、餌を口にしないかもしれない。根気よく待ちましょう」などと記載してあったが、この子猫は一目散に餌を発見し、すぐさま食らいついた。
前日にアユと今敏の『東京ゴッドファーザーズ』を見てた私達は、オスの猫でも「キヨコ」と名付ける予定であったが、この食い意地を見て、ある名前を思いついた。
多分予測的に、この子猫はイケメンになると勘づいていた私達は、岡田あーみんの作品『ルナティック雑技団』から孤高の貴公子、天湖森夜(てんこモリヤ)と。こんな沢山食べるならもっと食べたまえ。
今日の餌も「てんこモリヤ!」 このフレーズが頭に浮かんだ。
そして、「フクイ モリヤ」と名付けた。
今後この猫が8キロオーバーの肥満猫になるとは、この時は知る由もなかった。
次回更新は3月6日(金)、14時の予定です。
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