闇の出現

進むごとに、次元の道の光が微妙に揺らぎ始めた。穏やかだった空間は次第に暗い霧に包まれ、その霧の中から何かが蠢く音が聞こえてくる。レイアはその音に耳を傾けると、低く不気味な囁きが聞こえた。それは彼女の心に直接響く声だった。

「光の力を持つ者よ、お前はここで止まるのだ……」

レイアは思わず立ち止まり、声の正体を探ろうと周囲を見回した「。誰? 誰がそこにいるの?」

だが、返答はなく、霧はますます濃くなり、やがてその中から漆黒の影が現れた。それは明確な形を持たないが、強大な存在感を放っていた。その影からは、ハイブリッドユニバースエネルギーとは対極にある、冷たく破壊的な波動が感じられた。

カイはレイアの前に立ち、その影に向かって手を伸ばした。「我々の道を阻む者よ、名を名乗れ。そしてその目的を明かせ」

影は静かに笑った。「名を名乗る必要はない。だが目的は明白だ。お前たちが進むべき道を遮ること、それが我が使命だ」

レイアはその言葉に怒りを覚えた。「なぜ私たちを妨害するの? この宇宙の調和を守るために私たちは動いているのに!」「調和だと?」影は嘲笑うように言った。

「お前たちの言う調和とは、すべてを支配し、管理することに過ぎない。宇宙は自由であるべきだ。力を持つ者だけがその自由を掴む資格を持つのだ」

その言葉に、レイアは心の中に疑問を抱いた。影の言う「自由」とは何なのか? それは本当に破壊的なものなのか、それとも自分たちの目指す調和に何か欠けているのか?

影はゆっくりと動き出し、空間全体を支配し始めた。次元の道は歪み、レイアとカイの進むべき方向が分からなくなっていく。レイアはその圧倒的な力に怯えそうになったが、心の奥底で自分の力を信じる意志が燃え上がるのを感じた。

「カイ、この影を打ち破るにはどうすればいいのですか?」レイアは彼に助言を求めた。

カイは一瞬考え、答えた。「この影はおそらく、君の内なる不安や恐れを反映したものだよ。君がその恐れを乗り越え、力を信じることで、この影は消えるはずだよ」

 

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