【前回の記事を読む】「銀河評議会?」力を完全に理解し、制御するには彼らの導きが必要らしい。ある晩、瞑想をするレイアの前に突然...
第1章 覚醒への旅立ち
闇の兆し
銀河評議会の使者カイに導かれ、レイアは「ステラリウム」へと向かう旅路を進めていた。
地球から「ステラリウム」へ行くには「次元の道」と呼ばれる宇宙の交通網を通ることになる。いわば歩きで行けるワープルートのようなもので、ムービングウォークのように次元エネルギーの流れに乗りながら宇宙空間を移動していく。
もちろん一本で繋がっているわけではなく、「次元の道」に設置された転送ポイントから縦横無尽に張り巡らされたそれぞれの「次元の道」を繋いで目的地を目指す。
しかし、カイの説明によれば、この「次元の道」は、能力の覚醒や解放によるハイブリッドユニバースエネルギーを使える、もしくは感じることができる者しか知覚、使用することができないらしい。「儀式」によってその資格を得たレイアは、おそるおそる「次元の道」へ、その一歩を踏み出した。
「次元の道」はハイブリッドユニバースエネルギーで覆われており、宇宙上のあらゆる生命体が宇宙空間でも生命維持および生命活動ができるようになっていた。ただ、エネルギーの壁は視覚で認識することはできないので、まるで宇宙を優雅に散歩しているようだった。
その道中、彼女は未知の宇宙の景色を目にし、その広大さと神秘に圧倒されながらも、自分が宇宙の中で果たすべき役割に対する責任を強く感じていた。しかし、すべてが順調に進むかに思われたそのとき、微かな闇の気配が彼女の心に忍び寄る。
レイアはステラリウムへと続く次元の道を進む中で、ある奇妙な感覚に襲われた。心の奥底でざわつくような不安、そして言葉にはできないけれど確かな「何か」が迫ってくる気配。それはまるで、自分を監視している視線がどこかに潜んでいるかのようだった。
「カイ、何か感じませんか?」レイアは使者に問いかけた。
カイは一瞬立ち止まり、周囲の空間に目を凝らした。その星のように輝く瞳が一層鋭さを増した。「うん、感じる。この空間に歪みがある。僕たちが進むべき道に、何者かが干渉しているようだね」
その言葉に、レイアの鼓動は一層速くなった。「干渉……それは一体誰が?」
「まだ分からない。でも、僕たちの行動を阻止しようとする者が存在するのは確かだ」カイは冷静に答えたが、その声には緊張が滲んでいた。