はじめに

寺ピー

2022年の夏にKevin's English RoomのYouTube動画『海外経験が無いのに英語がペラペラな人は誰? 帰国子女人狼!』に出演させていただき、思いがけず多くの人に自分の存在を知ってもらうきっかけになりました。

オーディションを経て共に出演した8人のメンバーは、幅広い年齢層ながらも、英語を話すことに加え、幼少期や学生時代から異文化・多言語に触れてきたという共通点を持っていました。

このメンバーと話していると、価値観の幅広さを感じ、一緒にいることがとても心地よく感じられました。おそらく、多くの人種差別を経験しながらも海外で生き抜いてきたことで、独特のComradery(仲間意識)がそこに生まれていたのだと思います。

明るく楽しそうなメンバーの中にいる自分を客観的に見て、帰国子女であることをあまり話題にせず生きてきたことを改めて思い返しました。

同じ境遇の人にはよく見られる姿勢かもしれませんが、極力目立たないように振る舞い、やっかみやひがみを避けたいというのが正直なところでした。

しかし、意外にも動画配信後の反応はポジティブなものが多く、帰国子女であることを隠さずに過ごしてもいいのかもしれない、もっと知ってもらってもいいのかもしれないと、少しずつ気持ちが変わっていきました。

距離感

僕自身は生まれて間もなく最初の引っ越しをして、それ以降数えきれないほどの引っ越しを経験してきました。父の仕事の関係で、東南アジア・欧州・米国に長期住むことができたのは本当に幸運なことでした。

マレーシアでの幼少時代は、近所の中国人とインド人の友達とよく遊んでいた記憶があります。イギリスの学生時代は、学期ごとにドイツに住む家族のもとへ帰り、アメリカ東海岸の学生時代は、西海岸にいた家族のもとへ帰る生活を送っていました。

地理上の距離感というものは他の人とは違った感覚を持っているかもしれません。多くの海外赴任の日本人・帰国子女・留学生との出会いがありますが、その中でも航空業界にいる自分は、また更に輪をかけて違った距離感を持っているように感じます。

言語 + 経験 + 仕事

この大きな3つの要素によって、皆さんと同じものを見ていても、感じていることや考えていることはきっと違うと思います。