おばとおいは性格も違う。それがよくわかる思い出がある。

豊臣秀吉の性格を表すものとして知られる「鳴かぬなら鳴かせてみようホトトギス」という句を真似て、おばとおいも句を詠んでみたことがある。

おい「鳴かぬなら鳴くやつ探すホトトギス」

行動力のあるおいらしい句だ。

おば「鳴かぬなら代わりに鳴こうホトトギス」

……需要があるかはわからないが、まあ陽気な性格が伝わる句ではあるだろう。

この句は2人がまだ鬱でも不登校でもない時に詠んだものだ。

鬱と不登校になった現在、この句に表れている本来の2人の性格はなりを潜めている。

そんな鬱のおばと、不登校のおいがいる私たち家族は、おば、おいの両親とじじとばばの大家族で過ごしている。

一家に引きこもりが2人もいては、それはそれは大変で暗い日々を送っているに違いない、と誰もが思うだろう。それが、全然違うんだなあ。毎日笑い声が絶えず、家族はとても仲がいい。

数年前の私たち家族は性格も暗くなっていたし、これから大変で苦しい日々が待っていると、そう思っていた。

実際暗闇の中にいたし、誰も笑わないお通夜みたいな日々を過ごしていた。それが、現在全然違う日々を過ごしている。とても鬱と不登校の2人の引きこもりがいる家庭には見えないだろう。

現在、鬱も不登校も増えていて、どちらも特別珍しくはなくなった。

しかし、珍しくはなくなったからといって本人や周りの大変さが変わるわけではない。家庭内にどちらか1人でもいれば大変だ。

だけど私たち家族は愉快に暮らしている。初めは暗闇の中でどうしていいかわからなかった私たち家族、それがどんな風に変化していったのか話をしようと思う。