サライの特徴

ターフ星は、かに座大星雲の中で最大の星である。サライは、その星の代表。

のちに、X星の使者が、リッテンハイムに話を持ちかけ、改名したアライの暗殺を企てる。

それぞれ、戦闘能力がある勇士たちである。また、それぞれが得意とする技を持っていた。サライは、父に教わった通り正攻法で攻め、一人一人の難敵を倒していった。その中でも、決勝で対戦したアクベンス星のリッテンハイムは、特に手ごわい相手だった。

リッテンハイムは、自らを皇帝と名乗り、それまでの五人の戦士たちの技を兼ね備えていた。最初、リッテンハイムがサライと対戦した時は、普通の王室にいる者の姿だった。

すると次の瞬間、リッテンハイムは強靭なロバに姿を変えた。サライに突進してきた際、サライは上手にリッテンハイムの後ろに回り、ロバの姿になったリッテンハイムの背中に乗る。サライは、ロバの両耳を後ろからつかみ、とどめを刺そうとした際、ブルームの得意技である隠れ蓑の術を使った。

「どこにいるのだ! リッテンハイム。卑怯者」サライがそう叫ぶと、

「どこにいるかって? 君の真ん前にいるじゃないか?」と、声がする。

「ほら、こっちだよ」「そこじゃないよ、ここだよ」といろいろな場所から声がする。

リッテンハイムは、ブルームとミンツの技を同時に用いてきたのである。

サライは、神経を集中し、父親から授かった真剣『ムライ』をまっすぐに立てて心を一つにする。「見えた」と、心で呟くと、ある一カ所に刀で頭上から切りかかる。すぐにリッテンハイムは、ラルフの特徴である分身の術を使う。

姿を現したリッテンハイムが笑う。

「それは本物じゃないよ。私は、ここにいるよ」と、分身して十人くらいになったリッテンハイムが同時に話しかける。

しかし、サライは、父親のムライに教わった通り、目を薄く閉じ、神経を一点に集中していると、分身した一人から他とは違う波動を感じる。「ここだ!」そう言って、サライは、その者に切りかかる。危うく切られそうになったリッテンハイムは、オーゲストの特徴であるダイヤモンドに変身する。

「うっ、ダイヤモンドには歯が立たない」と、サライは、リッテンハイムとの距離を置く。すると、リッテンハイムは、力の限り、サライに向かってくる。攻撃をかわしながら、サライは、どうしたものだろうか?と、考えていた。

そこで思いついたのが、太陽の力を借りることだった。『ダイヤモンドは、熱に弱いはずだ。太陽の力を借りて、熱を奴に放射すれば、オーゲストの技を逃れることができる』そう思うと、両手を上げ、手のひらを重ね、刀を立てて、太陽の光をリッテンハイムの顔に合わせていく

。刀から反射した光がリッテンハイムの目に入った時、光に伴う熱に耐えられずに、ダイヤモンドの姿から、本来のリッテンハイムの姿に戻る。

リッテンハイムは、肩で息をしており、体力を消耗していた。

サライは、この戦いにおいて、随分と時間がたっていることに気づいた。戦闘が膠着状態になっている。お互いに、顔を見合わせている。

 

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