その言葉が終わると、レイアは目を覚ました。深い眠りから覚めた彼女は、目の前の空が不思議と異なって見えることに気づいた。空の向こう側、星々の中に何かが蠢いているような、無言の呼びかけを感じ取った。レイアはその感覚を追うように、目を閉じた。
すると、再びアラシオンの声が響いた。
「レイア、君は銀河評議会からの呼びかけを受けるだろう。そのときが来るまで、君の心を静め、準備を整えておくように」
その後、数日が過ぎた。レイアは自分の力が次第に強まっていくのを感じていた。夜ごとに彼女の体から放たれるエネルギーの波動は、周囲の空間にまで影響を与えるようになり、時折、空気そのものが震えるような感覚を覚えた。
彼女は自分の力に対してまだ完全には慣れていなかったが、それでもその力が宇宙全体に影響を及ぼすことを確信していた。
そして、ある晩、レイアが瞑想をしていると、突然、目の前に現れたのは、銀河評議会の使者カイだった。彼はその名の通り、星々のように輝く目を持ち、冷静でありながらも深い知恵と力を感じさせる存在だった。彼の姿はまるで異次元から降り立ったかのように、物理的な制約を超越しているようだった。
「レイア、ぼくはカイ。銀河評議会からの使者として、君を迎えに来たよ」
カイは優雅に言った。その声は静かでありながら、圧倒的な存在感を持っていた。
レイアは驚き、息を呑んだ。
「あなたが……銀河評議会の使者?」
「そうだよ」カイは静かに頷いた。
「君が目覚め、力を手にしたことは、銀河評議会にとって非常に重要なことなんだ。君の力は、宇宙の調和にとって必要不可欠なものだからね」
「でも、私はまだ自分の力を完全に理解していません」
レイアは不安そうに言った。
「どうすれば、この力を正しく使いこなせるのでしょうか……」
カイは優しく微笑んだ。
「それは、君が銀河評議会とともに学び、進化することで解決する問題だよ。君の力はすでに強大だが、その使い方を理解し、宇宙全体の調和を保つために必要な力を引き出すことが重要なんだ」
レイアはその言葉に励まされるように感じた。
「それでは、銀河評議会に行くためにはどうすればいいのですか?」