【前回の記事を読む】夜の静寂に包まれた地球の上空、眠れる力に目覚めたレイア。「地球の鍵」を握る存在として、彼女の運命が動き出す。
第1章 覚醒への旅立ち
銀河評議会の呼びかけ
地球の上空、無数の星々が煌めく宇宙の静けさの中で、レイアは新たな覚醒の感覚を抱えていた。
彼女の中に流れ込んだハイブリッドユニバースエネルギーは、日々その力を増し、彼女の意識を宇宙全体へと拡張させていた。だが、その力の正体や使い方に対する理解は未だ不十分であり、レイアは自分の力に圧倒されるばかりだった。
その夜、再び夢の中に現れたのは、金色の存在アラシオンだった。彼の目は深く、まるで宇宙の知恵そのものを宿しているかのようだった。レイアが目を閉じると、彼の声が響き渡った。
「レイア、君は今、最も重要な役目を担う者となった。だが、この力を完全に理解し、制御するには、銀河評議会の指導を受けなければならない」
レイアは驚きの表情を浮かべた。
「銀河評議会? それは一体……?」
「銀河評議会は、全宇宙の調和を保つために存在する最も古く、最も権威ある組織だ。彼らは、君のような者が目覚めたとき、呼びかけを送る。君の力を解放し、導くために」
アラシオンの声は優しく、しかし力強かった。
「でも、どうすれば私はその評議会に辿り着けるのですか?」
レイアは不安そうに問いかけた。
「君が覚醒したその瞬間、すでにその扉は開かれた。銀河評議会は、君がどこにいても、どんな状況にあっても、君を導く方法を知っている」
アラシオンは答えた。
「今はただ、その呼びかけを待つのだ」