横浜のセラピスト
辛い気持ちが増すばかりの中、真由子は横浜の女風(女性用風俗の略称)セラピストのカオルを思い出していた。
流星と同い年のカオルは、横浜の人気セラピストで流星に負けず劣らずのイケメンっぷり、やや明るめの茶髪で華やかな雰囲気のルックスだ。
真由子はカオルの見た目にも惹かれたが、何よりカオルのお客様が接客サービス後の感想の口コミに、丁寧で心のこもった返信をしているのを読んで好感を持った。それでどうしても会いたくなり、流星にも横浜のカオルとカラオケするのを伝えてデートした事があったのだ。
実際会ったカオルもかなりイケていたのだが、真由子の本命はやはり流星、そこは揺らがなかった。
カオルの性格はフレンドリーで気配り上手、そして育ちの良い雰囲気があったので、真由子が訊くとカオルはあっさり、実家が地元では有力な会社を経営しており、3代目になるカオルは、将来的には現在社長の父親の跡を継ぐのだと言った。
海外への留学経験などもあって、英語も得意な、これまた流星に負けていないハイスペイケメンなセラピストだった。
流星とカオル……真由子は、直感的に2人は同い年で共通点も多いし、ちょっと俺様タイプの流星に対して、カオルは明るく相手を立てるのが上手な性格だったので、2人を引き合わせたいなぁと思ったのだった。
しかしその後も真由子は流星とのデートに夢中で、カオルの事はほぼ忘れた状態だった。流星のNG客となりLINEブロックもされ途方に暮れた真由子は、思い切ってTwitterから横浜のカオルに連絡してみた。
『お久しぶりです。カオルくん、覚えてますか? 5月にカラオケデートした真由子です』『もちろん覚えてますよー。真由子さんお久しぶり、元気してました?』
『実は、パラダイスの流星くんに、予約キャンセル繰り返したら、NG客にされたの。そしてLINEもインスタもブロックされちゃった (T . T) 』
『えっ! ホントに? 真由子ちゃん大丈夫?』
『全然、大丈夫じゃないよ、もうメンタルボロボロ……』
『オレでよければ話聞くから、何も考えず出ておいでよ』
『有難う、カオルくんに聞いて貰って慰めて貰いたいです』
『任せてください。オレに何でもぶつければいいからね〜』
次回更新は1月8日(木)、20時の予定です。
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