データで「損益なし」、または「変わらず」としているところは±0.2%か0.3%程度です。「変わらず」をなくすと上がる確率、下がる確率ともに増えますが、ほぼ変わらないのにどちらかにするより、「変わらず」を入れたほうがいいと思うのですが、どうでしょうか。成功率が8割とかいっても、利益がわずかなときが多ければ意味がありません。

PO時または逆PO時はトレードすることが多いと思いますので、データは多めに載せています。また、日数については少なめに数えています。たとえば、少し横ばいの動きをしたときや、3日ほど下げた場合はそこまでにしています。数え方については一番下を1日目として数えています。

10のパターンの平均は参考になりませんが100パターンの平均の信頼性は高いです。100パターンと300パターンの平均はほぼ変わりません。だいたい50パターンあればおおよその確率がわかると思います。

PO時での押し目買いのエントリーは、60日線より上のときとしてデータを取りました。次の日に上がる(下がる)確率がわかるのとわからないのとでは、トレードの結果に大きな差が出ると考えるため、そのあたりを重視した内容となっています。 

テクニカル分析の解説を聞いて後出しジャンケンなどと言われる方々がおられるようですが、本書では先にデータを記載した上で最後にファンダメンタルズを掛け合わせた解説を行っています。テクニカル分析は有効な分析であることを理解していただけると思います。

本書は、投資の参考となる情報提供と、チャート分析のノウハウを実践的に身につけていただくことを目的としています。テクニカル分析は統計学に基づく客観的な方法ですが、本書で掲載したデータはあくまで私の主観で収集したものであり、分析結果についても、多くは投資歴20年の私の経験則に基づいております。それらをご承諾いただいたうえで、本書をご活用いただけましたら幸いです。

 

👉『テクニカル分析の成功率』連載記事一覧はこちら

【イチオシ記事】二階へ上がるとすぐに男女の喘ぎ声が聞こえてきた。「このフロアが性交室となっています。」目のやり場に困りながら、男の後について歩くと…

【注目記事】8年前、娘が自死した。私の再婚相手が原因だった。娘の心は壊れていって、最終的にマンションの踊り場から飛び降りた。