〈晴香さんへ 突然のメールにお返事いただきありがとうございます――〉
――正直、苛立ちが治まらない部分もありますが……。
晴香さんは何歳ですか? 主人は自分を何歳だと言っていましたか? また独身と言っていましたか?
もし私と主人が離婚をしたら……主人と結婚する気はありますか?
もしあるようなら、私からご連絡させていただきましょうか?
〈奥様へ 早速のお返事ありがとうございます――〉
――私は三十六歳です。ご主人の年齢は正直わかりません。
奥様の生活、お察しいたします。介護で苦労されたことについては、本当に頭が上がらない思いですし、そんな大変な時に、本当に奥様に申し訳ないことをしたと胸が張り裂けそうになりました。
私は、奥様が離婚されることを一切望んでおりません。苛立ちもいつか癒えて、ご主人と添い遂げられることを心から望んでいます。ご結婚されたのも縁ですから、どうか大切にしてください。すみませんでした。
〈晴香さん、「ホテル住まいをさせて……」と、主人が書いていたメールがありましたが――〉
――つまりこれは、ホテル住まいができるくらい、主人から晴香さんにお金が渡っていた……ということですよね! 本当にホテル住まいだったのですか? それに主人の歳がわからないと書いてありましたが……年齢も知らない人と、こんなに長く付き合えるものなのか……私からメールがきたからといって、すぐに忘れられるものなのか、私にはわかりません。
本当のところはどうなんですか? 誠意あるお答えをお願いします。
この後、随分と待ったが返事がこないので、ふたたび晴香さんに……。