この壁をなくす方向に反対する人はいないだろう。周囲の人々の同意、騒音対策など、関係者は決定までにかなりの努力があったに違いない。
バリアフリーとは、壁をなくすことの英語表記である。このような施策が各所で進められている。時代が進めばもっと壁のない社会となる。これは全員の喜びである。私は社会の全員との壁をなくしたい。これはどの人にも言えることで、壁をなくすには、自分以外の方との間の壁を、こちらから取り外すことである。
社会には多くの場があり、そのどれかと関係し、その場に入った時に、自分で、壁を持たないことである。その場にいた先輩は壁を持つかもしれないが、心が通じ合えば、いずれ、相手も壁を壊すと信じることである。これが壁をなくす生き方である。
不幸にして病気になったりすると、色々な壁がある。病院へ行くのに壁を意識している人は多いようである。これには、まず相手を信じることで、壁はなくなるかもしれない。不安を持つ人は信じることが中途半端だからだと認識して、信頼感を深めることである。
もし認知症になれば、世の中の壁は意識しなくなるだろう。同時に多くの思い出は淡くなり、人との交流がなくなる。これは壁のない世界に生きていることを意味する。これを良しとする方は少ないと思う。我々は壁に囲まれ、いかにそれを壊して通じ合えるか、努力することに生き甲斐があり、私も同じである。
国連が最近、SDGsの17の目標を発表した。SDGsとは、持続可能な開発目標のことである。共通することは、「誰一人取り残さない」ということで、これは世界のどの人にも壁を作らない心と同じである。この際、17の目標を書き出してみる。それに関与される人は、その分野での壁を認識して、それを除去しようと努力することが求められている。