本書で紹介する診断を用いたアプローチとロジックを使って、リソース、時間、予算に基づきひとつ(または二つ)ずつビルディングブロックとシステムを実装してほしい。
また、影響や補助的な戦略目標にも必ず目を配ること。最後に、このプロジェクトと関連するすべてのフレームワーク、モデル、メソッド、実践、システムが非常に身近に感じられる存在となったとしても、冷静な視点を保つことをおすすめする。
本書では私の思考や、長年にわたって取り組み優れた成果につながった仕事の内容を紹介している。しかし、私は常に、何年も前にトニー・ロビンスの著書で読んだ言葉を思い起こすようにしている(初めて読んだ当時、完全に理解していたとはいえないのだが)。
後ほど、その言葉が元々は、数学者のアルフレッド・コージブスキーによる1930年代の発言に基づくものであると知った。「地図は現地そのものではない」
ファーナム・ストリートのブログ(fs.blog)はクリティカルシンキングや意思決定に関する素晴らしいアイデアの宝庫で、本書よりずっと多くの説得力ある情報が記載されている。手短に言うと、ビルディングブロックのフレームワークとは現実ではない。
現実を表現する方法のひとつだ。どこに通りと建物があるかを示すことはできても、道にできた穴や歩道のブロック、欠けた格子などを表示することはできない。自社あるいは自分の営業チームでビルディングブロックを活用するための努力こそが現実で、魔法が生まれる場所である。この地図が読者を目的地に導いてくれるよう願っている。
ただし、実際の取り組み、つまり重要かつ成果を生む仕事を担うのは、あなた自身なのだ。
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