このような状況の中、土手がなくなった入れ歯に効果がある別のメーカーの粘着剤があることも分かりました。最初は、この粘着剤をつけてもすぐに外れてしまい諦めかけたのですが、親切な歯科技工士の方がいて、この粘着剤の使い方のコツを教えてくれました。
「入れ歯の裏全体に粘着剤をべたっとつけずに、少し離れた間隔で点々とつけると外れにくいです」教わった通りにしてみると外れる回数がずっと少なくなりました。亡くなるまでこの粘着剤を使ってしっかりかむことができました。
この粘着剤と親切な歯科技工士さんのおかげで母親の生命が更に伸び、とても感謝しています。特に、母親はかんで、べちゃっとするペースト状の食べものは嫌いで、ある程度歯ごたえのあるものしか食べなかったので、この粘着剤には本当に救われました。(楽しくよくかむことは、口を動かし、おしゃべりと同じように認知症の改善になると思われますので「7 入れ歯の安定剤」を第1章に書きました)