エッセイ 小説 絵本・漫画 絵本 動物 現代社会 人気連載ピックアップ 2025.02.22 「あんまり食べさせると大きくなるらしいから、あげなくていいだろう」朝になってやっと、ほんの少しご飯をもらえた。 【前回記事を読む】お願いです、ごはんをください「よく吠える子ね、お隣の子は全然吠えないのに」いまわたしがほしいのは、ごはんとお水です! 次回更新は2月23日(日)、18時の予定です。 【イチオシ記事】あの人は私を磔にして喜んでいた。私もそれをされて喜んでいた。初めて体を滅茶苦茶にされたときのように、体の奥底がさっきよりも熱くなった。 【注目記事】急激に進行する病状。1時間前まで自力でベッドに移れていたのに、両腕はゴムのように手応えがなくなってしまった。
小説 『「本当の自分」殺人事件[注目連載ピックアップ]』 【第9回】 水木 三甫 硬直する体に構わず、若い桃のような頬に唇を当てる。首筋からさらに下へ、新鮮な匂い。しがみついていた力は抜け… 【前回の記事を読む】「好きな店でいいよ」と絶対に言わない。行く店は決めてくれるし、選ぶ店のセンスもいい。浮き彫りになる、夫の物足りなさ。高校を卒業すると、希代美はすぐに故郷を捨てた。都内の小さな問屋にどうにか事務職を得た。希代美は一生懸命働いた。会社とアパートを行き来するだけの生活。とにかくお金を貯めたかった。一人で生きていくためにはお金を貯めなければいけないという強迫観念があった。預金通帳の残…
小説 『心ふたつ[人気連載ピックアップ]』 【第11回】 高田 知明 祖父が語った一族の伝承話――養蚕技術を東北の宮下藩にもたらし事業拡大 【前回の記事を読む】「こっちに来なさい」爺ちゃんは仏壇の間に俺を連れて行った。一族の先祖がどのようにして財力を獲得したかについて話始め…世は戦乱、下克上の時代。羽柴秀吉が中国大返しで備中高松城から電光石火のごとく京に立ち返り、主君、織田信長の仇である明智光秀を討ったという話が、市井でも大いに評判になっていたその頃だった。八郎太は、自分にも何かできるのではないかと思った。自分の可能性を試してみたか…