また、「地元への利益誘導」は一般的には批判されがちだが、そうでもしていないと仕事していると認められない。私は「地元への利益誘導」は「センセイ」としての当然の仕事だと思っている。
なぜ「センセイ」になりたいのか。それは一応、「センセイ」になって地域のため、社会のため、人々のためになる仕事をしたい、そしてそれにやりがいを持っているからである。
にわかに信じられないかもしれないが、私のまわりの多くの「センセイ」は大抵真面目に仕事している。中には変わった人もいるが、そんな人はどこの世界でも存在するだろう。
ただ、それが不祥事を起こすとマスコミに取り上げられ、政治家はロクな奴がいない、税金の無駄遣いだ、と印象が悪くなってしまう。日頃ほとんど報道されなくて、たまにテレビや新聞に出たら不祥事、というのでは印象は悪くなる一方だ。
ちょっと前の政務活動費に不正のあった、いわゆる号泣議員が典型的だ。でもそんな人は滅多にいない。富山市議の政務活動費も大きな社会問題となり映画化までされたが、そこまでひどいケースは少数だと思う。
そんなニュースが広がると、大多数の真面目な「センセイ」たちも同じように見られてしまう。残念ながら、日頃の地道な活動はニュースにならない。たまに報道されると悪いニュースばかり。
「センセイ」は、特に地方議員は、日頃何をやっているかよくわからない、活動が見えてこないという批判が散見される。だから私はSNSをフル活用している。SNSは無料だし。
そんな「センセイ」には大変な試練がある。それが選挙だ。「センセイ」になるには選挙に出て当選しなければならない。よく言われることだが、落選するとタダの人になる。もっと言えば、落選は政治的には死んだも同然である。だから選挙には必死になる。
選挙の何がたいへんなのか。まず、選挙にはとてもお金がかかる。選挙事務所、人件費、選挙車、ポスター・看板など、何をするにもあたり前だが支払いが発生する。