第1章 出会いを求めるあたし
またしてもED
それなのに!! ある時、この上司と一緒に2人きりで作業をすることになったのだけど、強面な見た目に反して、性格はとーっても穏やかで人の話をじっくりと聞いてくれる、そんな優しい男性だったのよ。
これは随分後になって、彼から聞いたことだけど、じっくりと愚痴なーんかを聞いてあげたりするものだから、彼は「主婦の友」って自分のことを名乗るぐらい、人妻からよくモテたりしたと言っていたわ。
御多分に漏れず、当時人妻だったあたしも気が付けば彼にいつしか惹かれていたわけだしね。彼に恋してると気が付いたあたしは何と、今の職場に入社して7日目で口説いちゃったのよ。
よくある手だけど、「相談したいことがあるので、メアドを教えてください」って言ってね。それから、あたしたちは親密なメールのやり取りを行うようになったわけ。
今、考えてみれば、若気の至りだけでは済まされない、いえ、当時、あたしは既に36歳だったから、若気の至りとも言えないわね、「ちょーっと社会人的にどーかしてた!」って、今更ながらに青ざめたりするわ。
うふふ、でも現夫だって、あたしのことを一方的に責められやしないのよ。だって、あたしの入社面談をしたその夜に、現夫はあたしに一目惚れしたことを認めて、彼はあたしのことを考えて自慰をして、おまけにあたしの夢まで見て、久々に夢精らしきものまでしたと、ずっと後になってだけど教えてくれたのだから。
それからあたしたちは終業後の密やかなドライブを重ねるようになって、やがて付き合うようになったの。