友達の温かさ
友達からの手紙やとっても可愛い千羽鶴のプレゼントも凄く嬉しかったです。私に気を使って友達の面会を断ってくれたり、部屋のネームプレートを伏せておいてくれたり、夫のパーフェクトな気遣いにも感謝しています。
事故の時に鞄ごと燃えてしまったので、財布やスマホ、その他ベビーカーや自転車、色々な荷物が焼けてしまいました。
私の大事なもの全て奪われてしまった……。
夫にスマホを買ってきてもらい、友達に連絡をして何人かとやり取りしているうちに面会に来てもらえることになりました。やっと会えた喜びと、変わり果てた姿での再会だったので、最初はお互いに大号泣。
見た目が変わってしまったのでどう声をかけていいのか、どんなふうにして会えばいいのか、私だけでなく友達自身もきっと戸惑っていたと思いますが、みんな変わらず第一声は「あみー」と声をかけてくれ、カーテンを開けて再会しました。
呼びかけてくれた瞬間から私は泣けてしまいましたが、お見舞いに差し入れを持って来てくれて、色んな話もできたので、また会えて良かったと心の底から思っています。
そして友達の大切さも改めて実感しました。私が引っ越しをしたことでなかなか会えなくなってしまいましたが、今でも変わらず離れることなく、優しく接してくれるみんなに感謝を伝えたいです。
誰もいなくなった部屋の中で、リハビリがない時にはスマホで歌を聴いたり、動画配信サービスなどでその時に流行っているドラマを見て過ごしたりしました。
SNSを見るようになった時には、友達が色んな所に出掛けている投稿を目にすると急に羨ましく思え、自分だけ取り残されている気がしてしまって疎外感で落ち込んだこともありました。
【前回の記事を読む】交通事故で負った重度の火傷はケロイド状態に......痛みよりも、猛烈な痒みとの戦い。
本連載は今回で最終回です。