7月の新連載のお知らせ

暑い日は冷房の効いた室内で冒険へ!
7月は20作品が連載スタート!


7月20日(土)
8時~『ティースプーン一杯の記憶力』瑚波瑠
12時~『カスバの女』竹中水前
18時~『夢の小箱をアナタに』下村みゆき
20時~『タケル』中村東樹
22時~『千恵と僕の約束』成田たろう
 

7月21日(日)
8時~『細くて長い形の文化 ―それは人類の直立二足歩行から始まった―』前川善一郎
12時~『こころと身体をこわさない 幸せダイエット』加地明代
18時~『いにしえの散歩道』大津荒丸
20時~『こんな少子化対策 あったらいいね!!』堂前雄平
22時~『「その時、初雪が降った。」』本城沙衣
 

7月27日(土)
8時~『孤高の歩み—虚無から創造精神へ— 』梅崎幸吉
12時~『ぼんくら外交官の北朝鮮日記-2年間の「楽園」滞在見聞録-』杉山長
18時~『ジパングを探して!』大和田廣樹
20時~『大波小波』柊ゆう
22時~『今は令和と申すのか』おおいわ美紅
 

7月27日(日)
8時~『寂しがり屋の森』村松凪
12時~『認知症になっても愛の二重奏』三川一夫
18時~『製造業の DX を 3D で加速する』鳥谷浩志
20時~『秘密の恋』みね
22時~『身代守』筒藤純

7月28日(月)
8時~『オヤジのチャーハン』道葉いち

7月20日(土)8時~

『ティースプーン一杯の記憶力』
瑚波瑠

統合失調症とグレーゾーンの発達障害とむきあい強く生きてきた体験記。

 
 
 

人より物忘れがひどくて、好き嫌いが激しかった幼少期。ミスが続いて恐怖しかなかった社会人時代。
人が普通にできることができず、だれにも相談できず、生きることが苦しかった。
それでも“格好悪くてもいい”“失敗してもいい”、一歩一歩前に進んでいき、ありのままの自分を受け止めながら、自分の人生が少しでも居心地いいものに感じるよう生きてゆく。

本文をチラ見せ!

私は、29歳の時に病院で“注意欠如・多動性障害、不注意優勢型の特徴を比較的強く持ち、広汎性発達障害(非典型的:特定不能群)の特徴も伴っている”と診断されました。当時は“発達障害の濃いグレーゾーン”であると言われました。
現在では、特定不能の広汎性発達障害は自閉症スペクトラム障害と言われています。 大人になるまで、自分がADHD(注意欠如多動性障害)のADD(不注意優勢型)のグレーゾーンであること、そして、ASD(自閉症スペクトラム障害)という発達障害を持っていることに、周囲の大人たちや自分でさえ気付かずに...

7月20日(土)12時~

『カスバの女』
竹中水前

植民地支配の軛(くびき)を脱する終わりなき戦い

 

壮絶な独立戦争を経て、1962年に独立したアルジェリア。
それから13年がたち、旧宗主国フランスの影響から脱却し、自力での経済発展を図るアルジェリアにとって、領土の90%を占め、豊富な石油が埋蔵されるサハラ砂漠を通じた輸送ルートは生命線となる。
しかし、ソフトサンド地帯での長距離走行に堪えうるフランス製タイヤ「サハラX」に頼らざるを得ないというジレンマを抱えていた。
そこに日本製タイヤの商機を見出した七洋商事とニホンタイヤは、精鋭チームをアルジェリアに派遣する。 国際入札に向けた駆け引きが続く中、旧市街カスバの一角にたたずむカフェバーで、七洋商事の井原はパリで知り合った幸(さち)と思いがけない再会を果たす。
一方、確実と思われていたニホンタイヤの落札が<ゼロ>という衝撃的な知らせが舞い込み――
二転三転する展開に息もつかせぬ国際派ビジネス小説 第3弾

本文をチラ見せ!

パリに在住する前野幸(まえのさち)は、かねてから特に見たいと思っていたロワール川流域のシュノンソー城とショーモン城を見学に訪れた。パリの同じ夜のクラブで働き、友人でもあるクリスチーヌと二人で一泊の予定だ。一泊といっても一つ星の下の流れ星と呼ばれる格安のホテルに只寝るだけ。シャワーもトイレも部屋にはついてなく、どちらも共同のものがある。それでもビデだけは部屋にしっかり備わっている。これはどういうこと?…


7月20日(土)18時~

『夢の小箱をアナタに』
下村みゆき

大丈夫、なりたい自分にきっとなれるよ

 

美と健康を求める女性たちに、カウンセリングを通して生きる自信を持ってほしい。
約30年の美容サロン経営から見えてきた、前向きに生きるためのヒント集。

本文をチラ見せ!

私が50代半ばの頃「人の命は3万日」と、ある僧侶の説法で聞きました。長い間、心の奥にあった3万日が、70歳になった時にフワッと心にクローズアップされました。

今の人生は有限だということを改めて感じた時、私にはやり残したことがたくさんあるような焦燥感に襲われました。「何かしなくては」、「私は今何をしたいのか」、「私の生きた証しは」、はたまた「何を残せるのか?」。色んな思いが心に渦巻きました。

迷い苦しんだ20代。原因不明の白血球減少の病に襲われ死の恐怖さえ感じて…


7月20日(土)20時~

『タケル』
中村東樹

倭は国のまほろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭し麗し

 

彼の夢は今もこの地にあふれ、強く温かく見守っている――
比類なき英雄、ヤマトタケルの姿を新しい解釈で描いたファンタジーノベル。
1700年前、世界の涯(みぎわ)のとある国に大きな夢と志を持った皇子がいた。
その名はヤマトタケル。若き彼は大王に命じられ、西国征伐の旅に出た――
運命を背負い立ち上がった青年は何を思い、この地を駆け抜けたのか。
この国の始まりに思いを馳せる、ロマンあふれる壮大な神話物語。

本文をチラ見せ!

あちらこちらで山桜が薄紅色に咲き誇り、昼間には心地良い東の風が吹き抜けていお うすく季節になってきた。まだ朝はうすら寒い日々が続いている。若き皇子小碓は、日に焼けた褐色の腕でかけ布を払い、東の空が少しずつ茜色に変わっていくのを、寝間に横たわったまま眺めていた。決して大きな体つきではないが…


7月20日(土)22時~

『千恵と僕の約束』
成田たろう

愛する人の命が尽きる、その前に。

 

癌を患った妻には、わずかな時間しか残されていなかった。
「どうか、心から喜んでほしい」 その一心でまっすぐな愛情を注ぎ続けた、かけがえのない日々の記録。

本文をチラ見せ!

妻と娘が旅行でいないある夜、私は自宅のピアノを弾いていた。

私は、ピアノを弾くことになるとは夢にも思っていなかった。ピアノのような右手と左手を別々に動かさなくてはならない器用なことなどできるわけはないと思い込んでいた。

私がピアノを弾きはじめたのは、結婚前に妻とした“とある約束”がきっかけだった…


7月21日(日)8時~

『細くて長い形の文化 ―それは人類の直立二足歩行から始まった―』
前川善一郎

繊維複合素材の専門家で日本文化を愛でる前川名誉教授が、人類の起源・衣食住・文化・暮らしを繋ぐ道に至る全てを「細くて長い形」に紐づける!
――日本繊維機械学会会長/神戸大学大学院教授 井上真理 推薦

 
 
 

糸、箸や爪楊枝、世界中の人々に愛される麺類、さらにはヘビ、管楽器、ひらがな、道まで……
あらゆる分野で日常生活に密着している「細くて長い形」の歴史、美しさ、合理性、無限の可能性を、京都工芸繊維大学名誉教授の著者が語り尽くす!

本文をチラ見せ!

私は、二〇一四年五月、イタリアのボルツァーノ県立考古学博物館を訪問した。考古学博物館のあるボルツァーノはアルプス山脈の南麓にあり、約六〇km北上するとオーストリア国境に至るイタリア北部の人口約一〇万人の静かな高原の町である。この考古学博物館には、「氷の中からやってきた男」アイスマンのミイラが眠っている。約五三〇〇年前の男性のミイラはエッツィの愛称で呼ばれている。オーストリアのエッツ渓谷奥地で見つかった雪男から名付けられたのである…


7月21日(日)12時~

『こころと身体をこわさない 幸せダイエット』
加地明代

管理栄養士の資格をもつ歯医者さんが教える健康的なやせ方

 

歯科医である著者は毎日、患者さんの口の中をのぞいています。管理栄養士の資格を持つ著者は、口中に口内炎を見つけると、ビタミンが足りてないと気になります。著者は特に、偏った食生活、極端なダイエットにはしりがちな若い女性を心配しています。
「あのね、食べないとかえって太るんよ」。
著者は、正しい栄養の、そしてダイエットの知識をカジュアルなタッチで伝えていきます。

本文をチラ見せ!

この本を手に取ってくれたあなたはどんな人ですか?何かしら不調のある人ですか?

ダイエットに挫折続きの人ですか?

身長160cm 以上あるけど、40kg台になりたい人ですか?最初に謝っておきます。

この本は、すでにいろいろな知識、情報をお持ちの方に向けては書いていません。ざっくりなところがあります。

ご病気の治療中という方に向けても書いていません。 栄養って聞くけど何?と感じているような人に向けて書いています。 私のお話は、地味です…


7月21日(日)18時~

『いにしえの散歩道』
大津荒丸

「記紀」の森を逍遥し、古代の風景に思いを馳せる

 
 
 

王朝の変遷、言語、生活文化、地理に至るまで幅広いトピックを考察。
教科書的な解釈を脱し、古代日本の輪郭を捉え直した一冊。

本文をチラ見せ!

中学・高校時代に歴史、特に古代を学んだ時、納得できない事柄がいくつかあった。一例を挙げると福岡県の志賀島から出土した金印である。

「漢委奴国王」と彫られた文字を「カンノワノナノ国王」と読むと教えられた。その時感じたことは「ナ国王」に金印が贈られたなら、「ワ国王」にはどのような印が贈られるのかという疑問だった…


7月21日(日)20時~

『こんな少子化対策 あったらいいね!!』
堂前雄平

衰退していく日本に一石を投じる提言の書

 
 
 

選挙の結果によって身分が不安定な非正規労働者と思える国会議員に対し、お1人様年収4千万超の金額が本当に必要なのだろうか? ひと桁多いんじゃなーい!!
(本文『全国会議員からの”異次元の財源捻出策„について』より抜粋)
公選法の改正によって組織、団体、個人等からの議員に対するお誘いが大幅に減少している昨今、大金が一体何に使われているんだろうか? (本文『おわりに』より抜粋)

本文をチラ見せ!

それは、ある日私にかかってきた一本の電話から始まったもので、相手は普段から親交がある中年のご婦人からであった。

この方は、社会の出来事に非常に敏感なだけに話の内容は、昨今特に社会で話題となっている〝少子化対策〞についてのことであって、この件についてどのように考えているかという、いたってストレートな言い方で投げかけてきたのです。この率直な問いかけに対し…


7月21日(日)22時~

『「その時、初雪が降った。」』
本城沙衣

僕は信じていた。君という存在が永遠にそばにいることを――

 

高校三年生の秋。代わり映えしない僕の日々を変えたのは、東京から転校してきたという美しい少女、夏子。謎めいた過去を抱える彼女が僕だけに秘密を打ち明けたことをきっかけに、心の距離が急速に縮まっていく。
コスモスが咲く美しい丘で、白銀の雪景色の中で、僕たちは愛を誓った。
しかし、どんな困難も乗り越えて幸せになると決意した矢先、それは突然に訪れた――
運命に導かれた二人のかけがえのない時間を描いた、愛おしくも切ない物語。

本文をチラ見せ!

「一緒に初雪が見たいな」 窓際に置いてある観葉植物の手入れをしていた君。

遠い目をして窓の外を見ながら、独り言のように呟いていたっけ。

「雪?」 「うん。初雪」

当たり前のような口振りでそれだけ言うと、その白い手で触っていた観葉植物を、今度は愛おしそうに撫でていたね。

「雪なら嫌っていうほど一緒に見れるだろ?」 「初雪が見たいの」 ちょっと拗ねたような君の口調…


7月27日(土)8時~

『孤高の歩み—虚無から創造精神へ— 』
梅崎幸吉

絶望の淵にあっても、生きる喜びを見出せるか

 

『人生とは何か、生きるとは何か——』 福岡県の小さな村で生まれた幼少期から始まり、画家として成功に至るまで、当時見ていた景色をリアルに描く心が粟立つ自叙伝。

本文をチラ見せ!

古今を問わず真の自己認識とは厳しいことであるが、我々の誰もが各自の方法で探求を成していく。

真摯に自己探求を突き詰めていくと精神世界へと至る。私は二十六歳の時に強烈な神秘体験をした…


7月27日(土)12時~

『ぼんくら外交官の北朝鮮日記-2年間の「楽園」滞在見聞録-』
杉山長

海辺の楽園に駐在していました。

 

1998年からの2年間、北朝鮮の東海岸にあった『琴湖地区』に初代の日本代表として赴任した著者が明らかにする、貴重な実体験を綴った日記風エッセイ。

本文をチラ見せ!

私は一九九八年八月十一日から二〇〇〇年八月三十日まで朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の軽水炉型原子力発電所建設現場で「朝鮮半島エネルギー開発機構(KEDO)」の職員として働いていたことがある。

この本は、そこ(咸鏡南道琴湖 (ハムギョンナムドクムホ)地区)に駐在していた二年間に体験したことを時系列で日記風にまとめたものである。なお、私が運良く現地の日本代表に採用されたのは、当時…


7月27日(土)18時~

『ジパングを探して!』
大和田廣樹

“幻の国”を追い求め、 友と世界を駆け抜ける!

 

ジパングの神秘にとりつかれ、命を落とした考古学者の父。 同じ夢を追う衝動に駆られる息子・健のもとに突然届いたベネチアへの招待状には、健親子はマルコ・ポーロの末裔だという衝撃の内容が綴られており——!? 壮大なスケールで描かれる青春冒険ファンタジー。

本文をチラ見せ!

水の都とはよく言ったものだ。

個人の家まで船着き場があり、自転車を乗る感覚で、 船をあやつり買い物に出かけて行く。 ここはベネチア。

この街に何度も来るなんて思いもしなかった。 でも、この街から僕の冒険は始まった。


7月27日(土)20時~

『大波小波』
柊ゆう

あなたとクラリネットとカメラが私の心の支え

 
 
 

故郷の雪国での思い出、上京して訪れた運命の出会い、定年後のチャレンジャーとしての暮らし。 いくつもの出会いが重なり生まれる、波乱万丈な人生の物語。 幼少期から新潟で育った著者。 赴任先の小学校で出会ったのは、妻子ある16歳年上の男性だった。 道なき道を進み続けて夫婦となり、夫の死を乗り越えた今、前向きに歩んできた日々を綴る。

本文をチラ見せ!

昭和二十年に一男三女の末っ子として生まれた。

私にとっての原風景は、越後山々と日本一の信濃川である。自然がいっぱいの土地で育った。

話すのは苦手だったが、本を読むのは大好きな子で、図書室でよく一人で本を読んでいた。そんな子に大きな影響を与えたのが、中学一年の担任だった。国語科担当の先生で、いろいろな世界があることを教えてくれた。高村光太郎の『道程』や『智恵子抄』もこの時初めて知った。深い意味も分からず、 「僕の前に道はない、僕の後ろに道はできる」などと暗唱したものだった。


7月27日(土)22時~

『今は令和と申すのか』
おおいわ美紅

異色のスピリチュアル×歴史アドベンチャー

 

戦乱の世に名を刻んだ織田信長は、本能寺の変でその生涯を閉じた。――はずだった⁉ 実は生きていた信長が現代にタイムトリップし、令和女子と巡り逢う! おひとりさま満喫中のアラフォー女子・結迦。 いつの頃からか信長に心惹かれるようになっていた彼女は、彼の面影を辿り安土城址を訪れる。 その夜、信長に心の中で呼びかけると、本人から返事が返ってきて……。 信長と異空間を旅するうち、明らかになる結迦との魂の縁とは――

本文をチラ見せ!

今からざっと五百年ほど前、教科書的な日本史の情報によれば、時代は室町時代後期(戦国時代)から安土桃山時代とされている。

戦国時代を代表する武将といえば、織田信長公の名を覚えている方は多いと思う。尾張の国(現、愛知県)で生まれ、13歳で元服。桶狭間の戦いで今川義元に勝利。

この出陣前に『敦盛』を舞い、若い家臣を鼓舞したともいわれている信長公。

そして、大うつけ、天下人、第六天魔王、天下布武、比叡山焼き討ち等、凄みのある言葉が多く見受けられるが、幼き頃より…


7月28日(日)8時~

『寂しがり屋の森』
村松凪

心の奥底に眠る、不思議な世界への扉が開く!

 
 
 

不思議な世界に迷い込んだ主人公たち―― 夢か、現実か、その狭間で起きた出来事とは 温かくも切ない6つの物語を収録。 ・友人の顔は透明だった⁉「インビジブルマンシンドローム」 ・入れ替わった父の存在とは――「トカゲ」 ・カッパは実在した!「夏の子供と星の海」 ・三人目の僕は二人目の僕に殺される⁉「廃屋の幽霊」 ・何を食べても満たされない空腹の正体とは――「空腹のオオカミ」 ・そこに巨大な黒い化け物がいた!「寂しがり屋の森」

本文をチラ見せ!

黒板がよく見えるから、席が鈴木君の後ろでよかった。

美術の授業で、先生は、黒板にいくつかの絵を描いた後、前後の席で向かい合い、お互いを描くように言った。短い時間で特徴をとらえるクロッキーという手法を使い、人物を描画するという課題で、思ったよりも難しく、首から肩、腕と描いていくうちにバランスが崩れてきて、増える線に比例するぎこちなさに、私はかなしくなってしまった。…


7月28日(日)12時~

『認知症になっても愛の二重奏』
三川一夫

できることを奪わず、笑顔溢れる介護を目指して

 

ピアニストの妻とチェロ愛好家の夫。二人の音楽に満ちた日常は、妻の病によって奪われ始める。それでも、生活を楽しくする工夫を凝らし、たくさんの人の協力を得て、鍵盤の前に座り続けた――。 若年性アルツハイマーとともに、明るく暮らす秘訣とは。

本文をチラ見せ!

泰子さんはピアニスト、私はアマチュアのチェロ愛好家。そんな二人は、私の演奏会の伴奏を泰子さんにお願いしたことがきっかけで結ばれました。 結婚してからも二人で演奏したくて、自宅にホールを作って知人を招き、ミニコンサートを始めました。

そして、一九八九年四月二十三日から始めたミニコンサートは、二〇一〇年六月十三日に行った三十四回で終了いたしました。 泰子さんが少しずつピアノが弾けなくなってきたからです。

そして二〇一三年、泰子さんが五十八歳のとき若年性認知症と診断されました。


7月28日(日)18時~

『製造業のDXを3Dで加速する』
鳥谷浩志

圧倒的な生産性の革新。 それは全プロセスを貫く3D情報の流通で成し遂げられる。

 

日本の製造業よ、今こそDX武装せよ。 「デジタル家内制手工業」とは、部門内の効率化を優先し、部門間でのデータ共有ができないまま、デジタル化が進んだ状態。
「デジタル家内制手工業」では、データは部門を超えるときに情報が劣化する。人的コストをかけて変換したデータは、本来の価値を失っていく。 「デジタル家内制手工業」から脱却するには、情報を3Dモデルに集約し、全社に流通、各部門で価値を付加して徹底的に活用する必要がある。
製造業DXの第一人者による、日本企業だけができる「ものづくり革命」への提言書。

本文をチラ見せ!

1993年に『リエンジニアリング革命』という本が出版され、BPR(Business Process Re-engineering)という言葉が一世を風靡した。前者レベルで業務プロセスを可視化し、部門間で重複する無駄な業務、ボトルネックとなっている業務を見つけ、組織全体の業務プロセスを最適化せよという、現在の…

7月28日(日)20時~

『秘密の恋』
みね

ただ、あなたに寄り添う言葉がここにある。

 

繊細かつ鮮烈な13篇の詩を収録した、珠玉の作品集。 愛してるよ しかし人に愛を伝える方法は 話す以外にもあるらしく 私はそれが好きらしい そこに私自身が溶け込んでゆく まるで暗闇の奥のように 許してくれるような気がする ほら 好きも嫌いも顔を出していた これを私の言葉にしてもいいのかもしれない (ここに溶ける)

本文をチラ見せ!

この世界はあまりにもはやすぎる しかし 今日も一日中何もしていなかった それなら世界は十分に余っているではないか いや 間に合わなかっただけさ 私のこと あいつのこと この世界のこと 丸ごと全部大切にしたい どうも間に合わないのだ…


7月28日(日)22時~

『身代守』
筒藤純

第2回「歴史小説コンテスト」大賞作品!

 

旗本の三男、井口清三郎には、父と険悪な仲の叔父、桝井屋がいる。
井口家の借金返済の為、商家に婿入りした叔父は商才を発揮し、成功を収めていた。
ある日、叔父が次兄と清三郎を商人にしたいと言い出した。 叔父の突然の申し入れをきっかけに、清三郎の人生の歯車は大きく回りだす。
武士として生きるか、商人として生きるか、清三郎はどちらの道を選ぶべきなのか。
家を継げぬ三男の立場、幼馴染への消えぬ恋心を抱え、清三郎は苦悩する。
『時がたったら、この日の事をどう思い出すのであろうか』
自らに問いかけながら、清三郎は一歩、また一歩と少年から青年へと歩みを進めていく・・・。

本文をチラ見せ!

「まるで、茶番ではないか」 つい、ポロリと本音が出た。井口清三郎は、慌てて口をつぐみ、周囲に素早く目を走らせた。その小さな声は幸いにも、すぐ隣にいた次兄、源次郎にしか聞こえなかったようで、口を慎めと咎める様な眼差しでチラリとこちらを見られただけだった。長兄、新之丞は弟達の事など気にも留めず、父の隣で…

7月29日(月)8時~

『オヤジのチャーハン』
道葉いち

「復刻本コンテスト」大賞作!

<この行を消して書影を入れる>

どこの街にもある中華定食料理店。 一代で街の人気店にした親父は引退を決意した。

しょっぱい生姜焼き
常連模様
息子の決意
親父の秘めたる想い―。

これは、街の料理店をめぐる人々の物語。 チャーハンをめぐる、家族の物語…。

本文をチラ見せ!

「あと5年でおれは引退する」 この街の人たちの胃袋をがっちり掴み続け35年。自らが創業した中華定食料理店での自分の人生の幕を下ろすことを決意したオヤジの頭には、35年の思い出がフラッシュバックしているように感じた。今まで見たこともない、なんとも物悲しい表情の中にうっすらと幸せを噛み締めるような温かい笑みを垣間見ることができた。 叔父の葬儀を終え、母親と弟と、そして亡くなった叔父の子供たちと…


今月もお楽しみに!