教えて花咲爺さん Q&A
マサノブ：ところで爺さんに聞きたいと思っていたんだけどさ！ チーム投資で取り上げた世界や日本の課題ってもう少し詳しく説明してくれない？
Ｑカーボンニュートラルって具体的には何？
ミノル：2015年パリで開かれたCOP21で合意された、パリ協定を知っているかな？ この協定は、世界共通の長期目標として産業革命当時より2℃より十分低く保つとともに、1.5℃に抑える努力を追求することを目的にあげておる。そしてその目標として、今世紀後半に温室効果ガスの人為的な発生源による排出量と、吸収源による除去量の均等を達成することとしており、まさしくこれがカーボンニュートラルという考えなんだよ
クミ：人間が物を作ったり生活したりして排出した二酸化炭素と、植物が吸収する量のバランスを同じにするっていうことね
ミノル：その通りじゃ。日本でも2050年までにカーボンニュートラル、脱炭素社会の実現を目指すことを日本政府が宣言したんじゃ
クミ：これは日本だけではなくて、世界共通の大きな課題なのね
ミノル：ESGというのは環境環境（Environment）、社会（Social)、ガバナンス（Governance）の頭文字をとって作られた言葉でな、その中でも環境のEでは二酸化炭素(CO2）排出量の削減が世界で大きな問題になってるんだよ。そのためにCO2を沢山排出する石油による火力発電所をできるだけ減らすために太陽光発電や風力発電などを増やそう、という世界の動きが活発になってきているのさ。
その結果投資活動の中でも環境問題に積極的な企業を応援するためにそのような企業に投資しようという動きが活発になりいろんな機関投資家が投資する際にESGを重視するようになってきたのさ！
マサノブ：それで日本でもESG投資はやってるの？
ミノル：日本でも2017年から国民の年金積立金を運用している年金積立金管理運用独立行政法人（GPIF＝世界最大の年金運用機関…あまりに大きいので通称“クジラ”）が投資を始めたので今後日本でもESG投資が活発になるようだよ
ミノル：世界共通のこの課題を解決するために、多くの企業が技術開発など努力しておる。だからそういったカーボンニュートラルに関連する会社に注目したいと思っておるのじゃ
