【前回の記事を読む】目標「投資5年目に配当利回りを3%以上に設定」これって妥当なの?
第4章 有望な投資対象企業を探す
マサノブ:ミノル爺さん、世の中には沢山の企業があるのにどんな方法で有望な企業を探すの?
ミノル:そうじゃな、もしマサノブが野球の監督だったらお前はどうして探す?
マサノブ:そうだな~僕ならやっぱり他のチームの試合を見に行っていい選手を探してスカウトを考えたり、社会人野球や大学野球でいい選手を物色したりするね、もちろん高校野球の時は、その間はずっと甲子園の試合を見ながら、有望な新人探しをするね
ミノル:そうじゃろう、ワシもいつでもテレビを見たり、新聞を読んでる時は、どこか面白い企業がないか、目を光らせてるんじゃ。それで気になった企業があればメモしておいてあとで『会社四季報』などで詳しく調べるんだな。見込みのある企業は投資候補としてリストアップしているよ!
中でも世界の大きな問題になってるSDGsや気候変動、再生エネルギー、さらに今供給不足で世界中で問題になっている半導体についても注目される企業はリストに加えているね。特に、ワシはこれからの世界を変革するような新しい技術のITやAI、半導体、5G関連のニュースを見落とさないように注意してるよ。
日本国内でもデジタル(省)の最大の課題となっている日本のDXをはじめ再生エネルギーや水素関連、自動運転、遺伝子医療などの先端医療、物流、キャッシュレス社会などについても関心を持って、いい企業探しをやっているよ
マサノブ:有望な企業候補を探すための方法は大体わかったけど、そのような多くの候補企業の中から投資する企業はどうして決めるの?
ミノル:投資対象企業を決めるためには候補企業を、世界の課題などのグループに分類して、各グループの中で各企業を調査し、適切なスクリーニングをして残った企業を精査して初めて投資対象を決めるのだよ
マサノブ:ではそのグループはどうやって決めるの?
ミノル:それはね、まず自分が5~10年先の世界や日本の世の中がどう変わるかを想像してそれまでに発生する課題やその課題を解決するための重要技術などの中からグループにするのが適切だと思うよ
クミ:例えば、どんな課題があるの?
ミノル:そうじゃな、日本の社会課題としては少子高齢化、DX、キャッシュレス社会、先端医療、物流、自動運転車などがあるし、世界の課題としては気候変動、貧困などもある。重要な技術開発課題としてはIT、AI、通信などがある
クミ:グループの作り方はわかったけど、沢山ある企業からどうして探すの?
ミノル:5~10年後の予想される課題の中から、まずは多くの企業をグループ分けするような課題のグループを設定してみよう。ワシが考える大きな課題は次の9つじゃ
【世界共通の大きな課題】
気候変動対策であるカーボンニュートラルのグループ