評論 詩 ウェルビーイング 2023.06.09 【詩】「俺はこんなに弱いんだよって君に言えていたのならどんなに楽になれただろう」 【前回の記事を読む】【詩】「未来が分からなくて悩んでいるのも 幸せなことだと思うよ」
エッセイ 『心に咲いた向日葵』 【第10回】 丸山 珠輝 「大声を張り上げたって誰も来ない」両手を捕まれ、無理やり触らせられ…。ことが終わると、涙を流しながら夢中で手を洗い続けた 【前回の記事を読む】「覚えるともうかるぞ」私はマッサージの"スペシャル"の意味をようやく理解した。そう言って横になっていた男は上向きになり…「スペシャルなんか教えていただかなくて結構です。そんなことまでして稼ぎたくありません」「おめえ、ようく考えろよ。めくらってのは、人に迷惑かけることが多いんだろう、そんな時に札びらちらつかせてみろ、少しはおめえらに手を貸してくれる者も出てくるってものよ。世の中…
小説 『大人の恋愛ピックアップ』 【第64回】 時亘 一肇 明日から一泊二日で東日本大震災の被災地へボランティアに行くことになっていた夫。なのに、メールの送信履歴を確認したら……。 【前回記事を読む】さっきまで浮気相手とホテルにいたらしい夫。私に電話をかけてきて「電車を乗り過ごしたから、隣駅まで迎えにきて」孝雄にメールを……。〈いつも気を遣わせてばかりで、すみません――〉――お義母さんが亡くなって、ある程度の片付けが終わろうとしている今頃になって、何か自分の心の中に、今までにない何かが……。今まではいつも、イライラしたり、怒ったりしていた孝雄さんから、ちょっとでも気持ちを逸…