【前回の記事を読む】仕事に責任とプライドを持つ、職人ヘルブラオの“こまづくり”

知らない世界

 

こまを作り続けて、長く長い年月が経ったある日。

ついに納得のゆくこまが完成した

そんな気がしたヘルブラオ。

(このこまを使って、誰かとチェスをしてみたいよな……)

ほとんどの時間を

ひとりで過ごしてきたヘルブラオが

ふと珍しいことを思った。

 

早速、ヘルブラオは

インターネットでチェスの相手を募った。

それから、チェスのこまを描いたポスターを作成して

町のいたる所に貼り出した。