【前回の記事を読む】日々反省しがちなあなたに贈る、人生を後押ししてくれる孔子の言葉
第二章 人生にエールを送ることば
歩々起清風 ―大応国師語録―
一歩一歩の歩みの後に爽やかな風が吹いている。
歩みとは行動すること。その後に爽やかな風が吹くということは、その行動の目的が明らかで邪念がなく、迷いがないという証。
自分が通り過ぎた後にはどのような風が吹くのでしょうか。
人生に清々しい風を残せる生き方とは……。
「歩々起清風」、生き方の指針となる言葉です。
枯木龍吟 ―碧巌録―
枯れ木のように見えていた木々が風に吹かれて、まるで龍が吠えるような音をたてる状況です。
衰退していたものが再び勢いを取り戻すことの例えです。
苦しい状況下にあって、誰もが必要な存在であり、無駄な経験などありません。
いつも心に希望を忘れることなく、心に龍を抱いて辛い時を乗り越えたいものです。
梅花和雪春 ―禅林句集―
雪の中に梅の香が漂って来ます。
雪に紛れて白梅は見えないけれど、その香りは百花に魁けて春の訪れを告げています。
幾多の困難を耐えてこそ、良い時に巡り会えます。
自分の思いをこの言葉に重ねて日々の積み重ねを大切にしたいものです。