【前回の記事を読む】脳性麻痺を患う著者が…「半年で6つの資格を取得」した方法
第2章 将来の不安─ハンディのある者の限定された進路─
【勉強の仕方について】
将来に向けて目標を持ち、資格取得が必要になったとき必死に勉強をしましたが、そのときの勉強の方法などを書いてみます。
私の場合は、高校のときの資格取得に自分の人生を賭けましたので、四の五の言わず勉強をしました。何でもそうですが、自分のなかで動機付けされたことについては、人は必死に努力すると思います。
親や家族に、「勉強をやりなさい」と言われてやるのでは、本当の意味で続かないし、辛い時間になると思います。一生懸命に取り組んでいくなかで、勉強したことがわかってきたら、勉強が楽しくなってくるはずです。わからないことを、わからないままにせずに、何度も教科書を読んだり、先生や、その問題がわかる人に聞くのもいいと思います。
知らないことがわかると、人に教えたくなるし、人に教えることができれば、そのことに対する理解は深まっていくはずです。そうすると、さらに勉強したくなる。良いサイクルが回り始めます。そして勉強することが好きになっているはずです。「好きこそものの上手なれ」とはよく言ったものですね。
毎日時間を決めて机に向かうこと。皆さんも歯磨きは習慣化されていると思いますが、それと同じように勉強の時間も決めて机に向かっていました。そうすることで、毎日勉強をすることが当たり前のようになるからです。
「ゲームなどで遊ぶ前に宿題を先にする」「授業の予習復習をする」など、自分なりの目標を決めて取り組むと効果的だと思います。目標はできるだけ細分化しましょう。「単語を1000個覚える」という目標より「毎日単語を5個覚える」という目標のほうが継続的に取り組めます。
また、移動中など、隙間の時間も活用していました。移動中の5分、10分も無駄にしないで取り組むことで、トータルにしたら人より多く勉強ができるはずです。
国家試験などにおいては、過去問題の答えなどを覚えたりもしました。学生時代は勉強することが仕事ですが、社会人になれば、仕事をしながらの勉強になるので、「いかに効率よく知識を身につけるか」ということがポイントになってくるのではないでしょうか?