ある日、男は、海で釣りをしていた。

スーッと、船底をサメが横切った。

サメは、常に泳いでいないと死んでしまう。

人間も、常に心臓を動かしていないと死んでしまう。

そして、肉体の細胞自体も活動していないと死んでしまう。

川も、海も、地球も、太陽も、常に活動していないと死んでしまう。

又、世界経済も例外ではない。

動くことそのものが、「生」であるのだ。

物質ではない「心」は、喜怒哀楽が無くなると死んでしまうのだろうか。

人の不幸を見ても平気でいられる。

何も感じない。

心の停止は、何を意味するのだろう。