2022.06.26 【絵本】男の子のほっぺから飛び出したホクロ。その行方は… ホクロのだいぼうけん 【第2回】 あらい せいこ ぼくにはおおきなホクロがある。 がっこうでともだちにわらわれるから、こんなホクロなくなっちゃえばいいのに。 そういったら、ほんとうにホクロがどこかにいっちゃった! 自分のアイデンティティや人の個性を尊重することの大切さを教えてくれる 可愛いホクロのぼうけん物語。 この記事の連載一覧 最初 前回の記事へ ※本記事は、あらいせいこ氏の書籍『ホクロのだいぼうけん』(幻冬舎ルネッサンス新社)より、一部抜粋・編集したものです。 【前回の記事を読む】【絵本】ぼくにはおおきなホクロがある。でもこんなホクロ… ホクロのだいぼうけん とことこ とことこ とことこ とことこ とことこ とことこ
エッセイ 『ねぇねぇみかどのおばさん』 【第3回】 六谷 陽子 不良とつるみ始めた近所の男の子…。駄菓子屋のおかみが決行したのは「えこひいき」作戦!? 一 みかどを閉店します富山の片田舎から下町に嫁いだ頃は、母も人間関係で苦労したようです。当時は、各家庭には水道は通っておらず、共同水道を十世帯くらいで使っていたのです。そこに行けば、他の誰かが必ずいます。特に水を使う時間帯は同じだから、会わずにすませる、というわけにはいかなかったようです。年配のおばさんたちは、個性的で嫌味を言う人もいれば、優しい人もいます。年配らの会話を笑いに変えて楽しむ若妻も…
小説 『ノスタルジア』 【第23回】 森下 修作 「躰だけじゃなく、心も病んじゃったのかしら」看護師と隣の患者がこそこそと自分の話をしているのが聞こえ・・・ たとえば看護師に自分では、おはようございます、と口を動かしていても、看護師には怪訝な顔をされる。諦めてあきらめてぷいと横を向き、嘆息する。簡単なおはようございます、など身振り手振りで伝わりそうだが、相手には、なんだかしまりの悪い戸を引いたとき時のような、軋み音が、かすれ、とぎれながら、ただ吐き出される二酸化炭素にすぎないこととなる。親族待合室までたどりつき、修作は中に入った。先客が座っている。患…